『…で…!』
『もう帰りたいんだけどいいかな!?』
剣持「ダメに決まってるんだろ」
『えーん刀也がつめたーい(棒)』
なんて死んだ目で泣いたふりをする𓏸𓏸を軽くいなす
剣持「ほら、早く行くぞ」
『へーぃ…』
…
…
『うーん…ずっと見られてるんだけどなぁ…』
剣持「見られてる?」
『うん、
…まぁ進むしかないカンジだからネ』
『あ、
チョット失礼するね』
剣持「?」
かしゅっぷしゅ~…
プルタブを開け酒をあおるように飲み出す𓏸𓏸
『除霊ん時は酒必須!』
剣持「コイツ未成年の隣で堂々と…」
『とーやも飲んじゃう~?笑』
剣持「未成年に酒を勧めるな
このクズ!」
…でもまぁそんなクズを好きになったのも僕だ
『くちわっる 笑』
この笑顔
蕩けた顔でふにゃ、
と笑う𓏸𓏸の顔が見たくて椎名に除霊を志願したのだ
ガッくんに頼むだろうと踏んだ僕はそれよりも早く椎名に話をつけに行った
驚いた様子を見せたものの快諾してくれ、
椎名「もしもの時は守ってやれよ~笑」
とニヤニヤした顔で言われてしまった
『とーや!』
剣持「ん、
ごめんボーッとしてた」
『いるね』
剣持「ぽいな」
かちゃ、
と剣を抜く
『あ、
私行くから大丈夫』
とフラフラした足取りで向かっていく
剣持「いや、
ほんとn 」
𓏸𓏸の歩く道が白く光り浄化していく
剣持「ぅわ、
きれー…」
『刀也は初めてだったか!』
『私結構強めだから歩くだけで、
なんスよ~笑』
剣持「…僕要らなかったかも」
『え、
まさか私を置いて帰ろうとしてる ??? 』
『許さないよ?』
『とーやが居ないとか、
どうすればいいのぉ、?』
ぺたん、
とその場に座り込んで涙目の上目遣いで見上げてくる
剣持「そのカオやばいな…//」
剣持「…ほら、
手ぇ貸すから立って」
『ん、…』
『おし、
除霊しゅーりょー…』
ふらっ
剣持「うわっ、」(支
『はは…、
ありがとね~…』
剣持「なんか顔青ざめてるぞ、?
大丈夫…?」
『だい、じょうぶ…』
『ごめんね…』
『力を使った反動でこうなっちゃうの、』
『寿命も削ってるみたいでさあ…』
剣持「、!?」
剣持「そのこと…椎名は」
『知らない、』
『長年やってきた手前言えなくてさ~、』
剣持「…次からは僕が全部やります」
剣持「貴方はどこに居るか教えてくれるだけでいい」
剣持「僕にその目をかしてください」
『、笑』
『りょーかい』
『これでも除霊師としてはとーやより先輩なんだよ?笑』
『しかも私歴代最強の除霊師って言われてんだから!』
剣持「ふふ、
なら尚更死ぬ訳には行かないですよね?笑」
『ふは、笑
もちろん』
『私たち最強で最高のバディになれるよ 笑』
剣持「なれるんじゃなくて、
なるんです 笑」