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朝
齋藤家
アイカは、奥の部屋から、そっと出てきた
ア「おはよう〜」
「おはようアイカ」
ア「この状態でご飯食えるのかな?」
「食べれるんじゃない?」
ア「そうなの?」
「いや、その経験したこと無いから、わかんないけど、笑」
ア「まぁ、食べないと死んじゃうし?」
「でも、もう死んでるじゃん笑」
ア「あ、そっか!笑笑」
結局アイカはご飯を食べなかった。正確には食べれなかった。
S大学
僕は、S大学に通っている。アイカを、家に、置いて置くにも、気が引けたので連れてくることにした。
ア「ここ知ってる、、、」
「知ってる、、の?」
ア「うん、アタシ知ってる」
「ここ通ってたとか ?」
ア「んー?多分、、?」
「なるほど、、」
みんなには見えない、アイカの情報を僕は手にした。
唯「なにひとりで話してるの?笑」
「唯、なんでもない」
クラスメイトの中村唯が話しかけてきた。
彼女は、僕のクラスの中で一番成績が良い。その上顔も良く、皆から人気を集めている。
ア「だれ?この女」
ただアイカにとっては、知らない人。女でしかない。
「僕のクラスメイト。」
ア「ふーんクラスメイトねぇ?」
「なんもないから笑」
唯「誰と喋ってるの?」
「いや、なんでもないよ唯」
唯「ふーんそっか」
「なに、?」
唯「もしかしてさ、あの噂ってホントだったの?」
「噂?誰の?」
唯「夏月のだよ、」
「いや、本人の噂本人知らないでしょ笑」
唯「夏月は幽霊の声が聞こえるって」
「んー誰から聞いたの?」
唯「聞いたわけじゃない、夏月いつも明後日の方向向いてるし、」
「そうなんだ」
唯「だから、噂が立ってたんだよね」
「ふーん」
唯「で、真実は?」
ア「それを知ってどうすんだ?こいつ」
「(アイカは口が悪いな) 」
「んー知ってどうするの?ばらまく?」
唯「ううん、ばらまかない、ただ知りたいだけ」
「じゃあ、放課後話すよ。もうすぐ授業始まるしね」
唯「わかった、楽しみにしてるね」
「うん」
放課後
唯「さぁ、放課後になったけど、話してくれるの?」
「まぁまぁ、」
唯「やった」
唯に能力のすべてを話した。初め、笑顔だった唯の顔は、徐々に曇り始めた。
唯「聞いちゃってよかったの?」
「うん、まぁ?」
もちろん、アイカのことも話した。
「だから、今隣にいる女性の身元を探してるんだ 」
唯「それ、私にも協力させて」
「え?」
唯「私もそれ手伝いたい。」
「いいけど、、」
唯「いいけど?」
「ちょっと彼女に聞いてみるね 」
唯「あーアイカさんに?」
「そうそ う」
「で、良い?」
ア「この女のこと信頼できないし、」
「うんうん、」
ア「絶対夏月のこと好きだよ?」
「そうかな、? 」
ア「絶対夏月のこと好きだよ」
「んー?」
ア「まぁ、良いんじゃない?」
「アイカの身元を調査するんだから、そんなこと言わないの」
ア「わかった」
唯「どうだった?アイカさん」
「いいって」
唯「ホントに?」
「う ん」
「まぁ、でも今日は遅いし、明日やろう」
唯「うんわかった」
「うん、じゃあね」
唯「夏月はどうするの?」
「うん?僕は、寄るところがあるからさ、」
唯「そっか、」
「じゃあね」
唯と分かれて、僕は職員室に向かった。
アイカがここの学校を通っていたのは確かだった。教室の配置、教職員の名前、部活動、すべてを暗記していたアイカは、ここを通っていた。
通っていたことが本当ならば、アイカの家、家族構成すべて記録されてるはずだと
職員室
「アイカさんってこの学校に通ってました?」
マツモト「え?なにあいか? 」
「苗字はわからないんですけど、」
マツモト「んーそっか、」
ア「この先生知ってるよ」
「まじ!?」
マツモト「ん?なんだ?」
「あ、いや、なんでもないです、」
ア「マツモト先生でしょ?地理の先生」
「うん、マツモト先生は地理の先生だ よ 」
ア「クラス担任だった〜!」
「先生、アイカさんを担任してたことって ありますか?」
マツモト「うん、あるよ橘さんでしょ?」
「橘さん、?」
マツモト「そのアイカさんの苗字 」
「その橘さんの住所って教えてもらえますか ?」
マツモト「ん?何故だ?」
「色々あって、行きたいんです、」
マツモト「言えないことなのか?」
「はい」
マツモト「まあ、齋藤は良し悪しの判別ついてるし、教える。」
「ありがとうございます」
マツモト「ただし、これを知ってどうする?」
「明日、行ってみようと思いま す」
マツモト「わかった、相手方に話を通しておくから」
「ありがとうございます」
マツモト「早く帰れよ」
アイカはひどく疲れていた。家に帰る途端アイカはベッドに突っ伏した。明日は祝日。僕は唯と、アイカと共に、アイカの家を訪ねることにした。