テラーノベル
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3話。
注意は1話と同じ!
米花町の放課後、コナンはジグザグマを連れて、最近噂になっている「連続ポケモン失踪事件」の現場を調査していました。
「おかしいな……目撃証言はこの路地裏で途切れてる……」
ジグザグマがクンクンと地面の匂いを嗅ぎ、一点を鋭く見つめたその時。
背後の物陰から、強烈な催眠ガスを放つマタドガスが現れました。
「くっ……しまっ……!」
意識が遠のく中、コナンが見たのは、自分を必死に揺り起こそうとするジグザグマの姿と、不気味な笑みを浮かべる男たちの影でした。
数時間後、阿笠邸。
「新一が戻らんじゃと!?」
阿笠博士の叫び声に、灰原哀の顔が強張ります。彼女のパートナー、アローラロコンが不安げに鳴きました。
「ジグザグマのGPS反応も消えてるわ。……ただの誘拐じゃない。犯人は、探偵としての彼を警戒しているのよ」
目を覚ましたコナンは、冷たいコンクリートの地下室にいました。手足は縛られ、隣のケージにはジグザグマが閉じ込められています。
犯人は、希少なポケモンを密猟して高値で売り飛ばす組織の末端でした。
「坊主、余計な首を突っ込むからこうなるんだ。お前のそのジグザグマも、いい毛並みだから高く売れそうだぜ」
犯人が部屋を出た後、コナンはジグザグマに目配せをしました。
「ジグザグマ、聞こえるか? お前の『ものひろい』に賭けるしかない……。そこらに落ちてる『鋭い石』か『針金』を見つけてくれ!」
ジグザグマはケージの隙間から短い前足を伸ばし、必死に床を探ります。そして見つけ出したのは、古い錆びた鍵の束でした。
「よくやった! それをこっちへ飛ばせ!」
コナンは口を使ってカギを受け取り、縛られた縄を切り始めます。しかしその時、見張りのグラエナが異変に気づき、低く唸り声を上げました。
「逃がさねえぞ!」
縄を解いたコナンとジグザグマの前に、犯人たちが立ちはだかります。
「ジグザグマ、『すなかけ』だ!」
砂埃で視界を奪った隙に、コナンはキック力増強シューズのスイッチを入れました。しかし、狭い室内では十分な距離が取れません。
その時、地下室の天井が凄まじい衝撃と共に崩落しました。
「そこまでだ、悪党共!」
瓦礫の中から現れたのは、安室透と、炎を纏ったウインディ。そして、闇を切り裂くような遠距離射撃を放ったヘルガーを連れた沖矢昴でした。
「安室さん! 昴さん!」
「遅くなってすまない、コナン君。君のジグザグマが『落としていった』匂いの目印を、僕のウインディが辿ってくれたんだ」
安室が不敵に笑います。実はジグザグマは、連れ去られる瞬間に自分の首輪のチャームをわざと落としていたのです。
「さて……私のヘルガーを怒らせた報い、受けてもらいましょうか」
沖矢の冷徹な一言と共に、ヘルガーの「かみくだく」とウインディの「かえんほうしゃ」が炸裂し、犯人グループは一網打尽にされました。
事件解決後。
「へへ、お前のおかげで助かったよ」
コナンがジグザグマの頭を撫でると、ジグザグマは誇らしげに胸を張り、コナンのポケットにこっそり「犯人が落とした予備の証拠品」を隠し持っていました。
「真実はいつもひとつ……。けど、相棒は多い方が心強いな」
夕暮れの米花町。小さな名探偵と頼もしいポケモンたちの絆は、また一段と深まったのでした。
次回!
ついにあの組織が…!?