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零番線特急

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零番線特急

15 - 15 ゆらゆらゆれる

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2021年12月17日

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 三井さんは両手で頭を抱えていた。その手をゆっくりと外し俺の顔を見る。

「どういうこと?」

「たぶん、というか俺の考えなんですけど。この電車が止まる駅に何らかの関わりがある人に、頭痛が起きてるんじゃないかと」

「なにそれ。そんなことさっちゃんも言ってなかったわ」

「だから、俺の考えって言うか、仮説っていうか」

 三井さんはあからさまに嫌そうな顔をした。当然だ。この不気味な駅に自分が関係していると言われても困惑するし、迷惑に思うだろう。

 俺だってきっとそうだ。

「知らない」

 具合も悪いのだ。そんな風に言われることも十分に想定していた。俺が情けなく眉を下げるのと、金髪が口を開くのは同時だった。

「前の駅では俺に似てる化け物が出てきて、乗客の一人を……多分殺した」

 金髪の声はやけに低く、やけに落ちついているように聞こえた。

「俺は学ランの仮説とやらに全面的に賛同し**********************

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