テラーノベル
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翌日、目黒がやって来た。
阿部ー清掃員は俺のファンの方だった。
目黒ー見つけたの?
阿部ーうん、アリーナツアーの時のDVDを観て探した。
目黒ー亮くんのファンの方が何で?
阿部ー知らないよ。その人の前を通ったのも1秒くらいだし。
目黒ーファンサしてもらえなかったとか?
阿部ーう〜ん、そんな理由ある?
そんなことで毒針?
目黒ーファンサして欲しかったんだよ。
阿部ー出来る限りしてるけど全員には無理だから。
目黒ー逆恨みかな。
阿部ー勘弁してよ〜。
目黒ーでも、見つけても、どこの誰か分からないじゃん。
阿部ーそれは警察の仕事。
目黒ーそうそう、検査の結果は?
阿部ー大分少なくなってるって。
目黒ーでも、まだあるんだ?
阿部ー頑張って水飲んでトイレ行ってる。
目黒ー明日は来れないんだ。仕事で地方に行くから。
阿部ーん、分かった。
橘弥生は、満足していない。
ニュースで見る限り、阿部は元気になってきたと言う。
病院は知らないし、分かっても病室には入れないだろう。
毒はまだある。
多分致死量はある。
全部使うつもりはない。
もう一度くらい使えるだろうか?
警察は、きっと探している。
見つかる前に阿部を見つけたい。
テレビ局から遠くない病院から探し始めた。
有名人だから、大きな病院の特別室だろう。
特別室のありそうな大きな病院を探して回る。
ここも違うだろうと、車に乗ろうとしたら、1台の黒塗りの、窓にフィルム貼ってある大きなバンが入って来た。
何となく見ていると、中から出て特別通用口に入っていく数人。
SnowManだ。見間違いじゃない。
なんてラッキーなんだろう。
ここに「阿部亮平」がいる。
もうファンではなくなったから緑の服は着ていない。
全身黒の服を着ている。
ここの特別室にいる。
どうしようか?
悔しい。
分かっていても入ることが出来ない。
今日は諦めて帰ろう。
そう思って車に乗ろうとしたら、
数人に囲まれた。
続く
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