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麻里を駅の改札口に送り届け、武司が家に帰ると、美咲と麗子がリビングから手招きした。美咲はさっきと打って変わって真剣な表情になっていた。


麗子が先に口を開いた。


「武司君、麻里さんの反応はどうだった?」


「え? 反応って何?」


「この結婚、もう少し考えさせてくれないか、とか言われなかった?」


「ああ、それか。大丈夫、こう言ってったよ。あんな面白そうな姑が二人もできるなら、退屈しないで済みそうだとか」


美咲が武司にいきなり抱きついた。


「やっぱりあたしたちの息子だ。女を見る目は確かだったんだね」


「ちょっと苦しいよ、美咲ママ。もう子供じゃないんだから、抱きつかないで」


「やあよ。あたしたちは親なんだから、いくつになろうが、タケちゃんはあたしたちの子どもだもんね」

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