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桃色の秘密

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桃色の秘密

3 - 第2話

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2023年08月14日

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【rbr side】

モブ幹部「お前が新しい幹部?」


『はい、ロボロと申します、よろしくお願いします!!』


モブ幹部「ふーん…」

「元実験体って本当?w」


『っ…』


モブ幹部「へぇ〜本当なんだ」

「大した事もしてきてないのに幹部になれて良かったね」


『…そんな訳…』


モブ幹部「あるだろうがよ!お前らはただただ薬飲むだけでいいじゃねぇかよ!俺らの努力踏みにじって幹部になりやがってよぉ!!!」


そんな訳あるか…毎日毎日ありえないくらい多い薬の投与、ありえないくらいの検査、研究者に逆らったら殴られる、蹴られるは当たり前。

機嫌が悪い時は普段の倍以上の薬を投与して、副作用に苦しむ俺らを見て楽しんでいた。


検査や薬の投与中に泣いたり叫んだりしても殴られる。名前なんてない、皆番号で呼ばれる。


特に俺は実験体の中でも力が弱く、薬の副作用で身体も小さく…つまり出来損ないだった。毎日のように殴られたし、毎日のように異様な量の薬を投与された。

しかし、頭だけ人一倍良かったのだ。その頭を買われ、俺は幹部となった。


努力なしでここに来たわけではない。でも誰もあの痛みを分かってくれない。


何で俺だけ……



何で……


何で……?









気がつくと、ベッドで寝ていた。泣き疲れて寝てしまったのか、目の周りはものすごく腫れていた。


少し昔の事を思い出してしまったようだ。


B国はここら辺の国で1番粗暴が荒く、評判も最悪、自分らの利益の為なら何でもやるような奴らだ。その上、人種差別などが酷く、実験体は尚更…ね。


ふと時計を見ると、PM6時。


もう皆食堂に行っている頃だろう。皆と顔合わせながら食べるのはやめておこう…8時ぐらいになったら皆いなくなるだろう。その時間に食べに行くことに決めた。





【sha side】

1人寂しく黙々とご飯を食べる。


やっぱり俺、ロボロに何かしたかな…

ロボロの顔を思い出してまた泣き出しそうになる。


あの後、ゾムと総統室に行って、ロボロの事を相談してきた。


引き続きロボロの様子を見ていてくれとの事だった。


zm「シャオロン…」


ゾムが珍しくしょぼんってした感じで俺に話しかけてきた。


sha「ゾムやん、あ、隣座る?」


zm「おう、」

「ロボロは…疲れてるだけなんかな」


sha「そう信じたいんやけど…」


でも今まで疲れててもあんな事なかった。ただただ俺らに痺れを切らしたのだろうか、?


zm「ってもう、8時やん」


sha「ま?」


zm「おう」


sha「そろそろお暇するか〜…」


ガチャッ


sha「?」


zm「あ、ロボロ!!」


sha「え!!」

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