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なんやねん、これ笑
腸内環境が整った感じ
とても面白かったです笑笑
うんこを出す前、僕はいつも何をしていたんだろう。踏ん張って考えてみる。まずはドアノブを握りドアを開ける。次にチャックを下ろしてズボンを脱ぐ。うんこをする。
いや、ズボンを脱ぐのと、うんこをする間に何か出来事があるはずだ。
「考えろ!絞り出せ!」
ポン、と音を立てた先には物言わぬ佇まいのうんこがあった。
「クソ!今日も失敗してしまった。」
僕のうんこはいつも便器から遠く離れた場所に着地する。
「なぜなんだ。なぜ僕はいつも失敗するんだ。」
使いの女2人がすでにモップを用意していたので、
「おい、そこの女。掃除をしておけ。」
小さく静かに会釈をした女は、いつもの事だ、とそそくさと掃除に取りかかった。
確かにあの2人は仕事ができる。しかし僕は確実に蔑まれている。あの顔は軽蔑の顔だった。
人には様々な表情がある。笑ったり、泣いたり、怒ったり。それはうんこも同様だ。元気な時もあれば、頑固な時もある。そんな移り行く表情に一喜一憂する日々。使いの女もまた、僕のうんこに元気を貰っているはずだ。
「さてと、散歩でもするかぁ」
明日も雨が降るらしい。