続けてもう一つ魔法を放つ
空に向けての赤の光玉だった
「しかも違う種類!? た…確かに神様は魔法もあるって言ってたけどこんな子猫も使えるなんて」
その言葉を聞いて怒ったのか鼻の頭を猫パンチする
「ちょ 痛いって」
ちらっと後ろを見るともうすぐそこまできていた
「よくやった!左に飛べ!」
どこからかそんな声が聞こえてくる
「えっ、あ…とう!」
聞こえた通り左に飛ぶ
化け物は止まることができず通り過ぎる と、草木に隠れていたトラバサミに足を挟まれる 戸惑う化け物に容赦なく左右の木に仕掛けてあるクロスボウから矢が飛び 最後に木の上から銃声が鳴り響く
化け物の頭は半分削り取られたように砕けていた
それをみた瞬間、一気に吐き気が襲ってくる
(き…気持ち悪い は…吐く!)「オロロロロロロロ!」
吐き気が収まってくると思考が回るようになる
(なんで自分で撃った時には気持ち悪さを感じなかったんろ? 傷の範囲の違い?)
「大丈夫か?」
顔を上げると歴戦の猛者といった風格の男が手を伸ばしていた
背中の銃を見た瞬間、頭の中が嫌な予感で埋め尽くされる
(も…もしかしてモスバーグ!?だとしたらまずい…この世界でマスケットは最弱クラスの武器の可能性も…)
「うーん…」
(何か悩んでる? やっぱりなんで時代遅れなマスケットなんて使ってるんだとか思われてるのかな…)
「なあお前、訳ありのようだが…うちにくるか?」
「…はい!」
(考えててもしょうがない!銃のことはこの人に聞こう)
コメント
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猫が魔法を使うという世界観 とてもおもろいです。