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【すち視点】
放課後。
今日は、らんらん、いるま、こさめちゃん、なつが学校に残ることになっていた。
四人で何か話すらしい。
俺はよく分からなかったけど、先に帰ることになった。
すると――
みこと「すっちー」
すち「ん?」
みこと「俺も一緒に帰っていい?」
すち「……うん」
二人で昇降口へ向かう。
外に出ると、夕方の空が広がっていた。
みこと「今日は静かだね」
すち「そうだね」
しばらく歩く。
みこちゃんは何か言いたそうにしている。
でも、なかなか話さない。
すち「……みこちゃん?」
みこと「ん?」
すち「どうしたの?」
みこと「……ううん」
また黙る。
俺も黙って歩く。
(……なんだろう)
(みこちゃん、いつもと違う)
少しして、みことが足を止めた。
みこと「すっちー」
すち「なに?」
みことが俺を見る。
いつもみたいな笑顔じゃない。
少しだけ緊張しているように見えた。
みこと「俺、話したいことがある」
すち「……うん」
みこと「ちゃんと聞いてほしい」
すち「分かった」
みことが一度、深呼吸する。
そして――
みこと「俺、すっちーのことが好き」
すち「……」
頭が真っ白になった。
胸が、一気にうるさくなる。
みこと「前からずっと好きだった」
すち「……」
みこと「一緒にいると楽しいし、もっと一緒にいたいって思う」
みこと「すっちーが笑ってると嬉しいし、避けられたときはすごく寂しかった」
俺は何も言えない。
ただ、みこちゃんを見ていた。
みこと「だから……」
少しだけ、みことが緊張したように笑う。
みこと「俺と付き合ってほしい」
すち「……」
(付き合う)
その言葉を聞いた瞬間、頭の中にいろんなことが浮かんだ。
海でみこちゃんが近くにいたとき。
お泊まり会で隣にいたとき。
みこちゃんが他の女の子と話していて、嫌だと思ったとき。
みこちゃんと一緒に帰って、楽しかったとき。
全部。
(……俺)
(みこちゃんのことが好き)
今なら、ちゃんと言える。
すち「……俺も」
みこと「……え?」
すち「俺も、みこちゃんが好き」
みことが目を丸くする。
みこと「……ほんと?」
すち「うん」
少し恥ずかしくて、俺は目を逸らす。
すち「俺、好きっていうのが分からなかったけど……」
すち「みこちゃんのことを考えると、嬉しかったり、会いたくなったり……」
すち「他の人と話してると、嫌だって思ったりして」
すち「……それが好きなんだって、やっと分かった」
みことが、嬉しそうに笑う。
みこと「……じゃあ」
みこと「俺たち、両想い?」
すち「……うん」
みこと「やった……!」
みことが嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていると、俺まで嬉しくなる。
みこと「じゃあ……すっちー」
すち「なに?」
みこと「今日から俺たち、恋人だね」
すち「……」
言葉にされると、急に恥ずかしくなる。
すち「……うん」
みこと「ふふっ」
すち「笑わないでよ……」
みこと「だって、すっちーかわいい」
すち「……もう」
顔が熱くなる。
でも――嫌じゃない。
むしろ、嬉しい。
その頃。
学校では――
らん「……で、どうする?」
こさめ「告白してもらう作戦がいいと思う!」
なつ「でも、どうやって?」
いるま「そこを考えてんだろ」
四人は、まだ知らなかった。
今まさに二人が――
自分たちがずっと応援してきた恋を、始めたことを。
#精神科パロ
らび
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コメント
1件
ああ、ついに……! すちくんとみこちゃんの告白シーン、夕方の静けさがすごく映えてましたね。みこちゃんの緊張した笑顔とか、すちくんが「俺も好き」って気づくまでの心の描写がじんわり来ました。最後、学校に残った四人がまだ知らないっていうオチ、すごく好きです。碧さん、この瞬間を紡いでくれてありがとうございます…! 二人が恋を始めた春が、まぶしいです🤍