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メカニック短編集

45 - 🐙🌟×💡 眠れない夜

♥

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2025年10月27日

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🐙🌟×💡。R15くらいのガチほのぼのBL。短め。





inm視点

窓の外で星が瞬く夜、ベッドの上で寝返りを打ち、ため息をついた。時計は深夜1時を指していた。目を閉じても、頭の中をぐるぐると巡る考えが眠りを遠ざける。

「ライ、まだ起きてる?」

ドアがそっと開き、低く優しい声が響いた。星導だった。薄暗い部屋に月明かりが差し込む中、彼はベッドのそばに腰を下ろした。身を起こし、星導の顔を見上げると、月光に照らされた星導の顔はいつもより柔らかく、どこか甘い雰囲気だった。

「…うん、なんか寝付けなくて」

任務のプレッシャー。これからのオレの立場。西にとってのメカニックは、思っていた以上に厳しい環境だった。

「頭が忙しくてさ」

星導は小さく笑い、オレの髪をそっと撫でた。

「ふーん。どんな忙しさ? 俺に話してみてよ」

少し迷ったが、星導の穏やかな声に安心感を覚えた。

「なんか…最近、色々考えすぎちゃって。将来のこととか、仕事のこととか…それに、星導とこうやって一緒にいられる時間が、いつかなくなっちゃうんじゃないかって」

星導の手がオレの頬を親指で優しく撫でた。

「そんなこと考える必要ないよ。俺、どこにも行かないから」

その言葉に、胸がじんわり温かくなった。星導の声には、どんな不安も星空に溶かすような力があった。

「ホントに?約束?」

「約束」

星導は真剣な目でオレを見つめた。ちゅ、と、急なキスを落とされる。

「ほら、証拠」

「…ずる、星導。反則」

「反則?じゃあもっと反則してあげる」

「うあっ」

にやりと笑いオレをベッドに押し倒した星導は、笑いながらオレの首筋に顔を埋め、軽く唇を這わせた。

「や、くすぐったいって!」

笑いながら星導の胸を押したが、力は入っていなかった。星導の温もりが、心を解かしていく感じで。

「星導、好き」

「なに、今日甘々じゃん」

「悪い?」

「別に」

この時間が好きで堪らなくて、安心している自分もいるのだが。

しばらく抱き合った後、星導がふと思いついたように言った。

「ねえ、ライ。せっかくの夜だし、ベランダ出てみない? 星、めっちゃ綺麗だよ」

「え、今?」

驚いたが、星導の楽しそうな顔に断れなかった。

「…うん、いいよ」





hsrb視点

二人でベッドから抜け出し、薄手のブランケットを肩にかけベランダに出た。ドアを開けた瞬間、想像以上に冷たい夜風が頬を刺す。

「うわ、寒」

ライは小さく震え、俺の腕にきゅっとしがみついた。くすっと笑い、ライを胸に引き寄せる。

「そんなに?」

「だってさっきまで布団の中に居たし…」

「甘えたい言い訳じゃないよね?」

「そんな訳ないでしょ」

ライは少し拗ねたように呟き、俺の胸に顔を埋めた。互いの体温がブランケット越しに伝わっている感じがする。ライの腰に両腕を回し、背中をそっと撫でながら抱きしめた。

「まだ寒い?」

こくりと頷くライ。腕を掴む強さが強くなっている気がする。

「そっかあ」

ライの耳元に唇を寄せ、ゆっくりとキスを落とした。冷たい夜風の中、耳たぶを辿り、首筋に熱いキスを重ねると、ライから甘い吐息が漏れた。

「んっ…」

「あったまった?」

「心臓止まるって…」

「言い過ぎじゃない?そんな寒くないよ」

「そういう意味じゃないから。星導の行動に文句言ってんの」

「えぇ?」

「この鈍感野郎が」

そのセリフ、そっくりそのままお返ししたいんだけどな。ライの額を自分の額にくっつけ、鼻先をこすり合わせた。あは、とくすぐったそうに笑うライ。星空よりも深く輝く瞳に引き込まれそうになる。ライは俺の首に腕を回し、きゅっと抱きついた。

「星導…大好き」

「俺も、ライ。死ぬほど大好き」

「死んだことないくせに」

「失礼な」

「事実でしょ。何百億年生きてんの」

「じゃあ、俺の生き甲斐?とかにしとく」

「…」

「言い返せなくなってやんの」

「…うるさい」

ベランダの手すりに寄りかかり、星を見ながら寄り添った。ライの指を絡め、手を握ったり、肩に顔を寄せたりする。ライの不安が、俺のそばで完全に消えていくまでは。

やがて、ライの瞼が重くなり、俺の肩に頭を預けたままうとうとし始めた。そっとライを抱き上げ、部屋に戻ってベッドに寝かせた。ライを布団にくるみ、隣で横になる。

「星導…まだ起きてて?」

ライは眠たげな声で、俺のシャツをぎゅっと握った。お返しにライの額にキスをし、髪を撫でる。

「もちろん。ライが寝るまで、ずっとそばにいる」

ライは柔らかく微笑んだ。

「星導の手…あったかくて、好き…」

ライは手を握り、指を絡めた。

「一生握ってくれても良いよ?」

「寝れなくなっちゃうでしょ」

「だめかあ」

星空のわずかな明かりが彼を照らす。その顔の愛おしさは何者にも変え難い。

「星導…もっと、近くにいて」

ライをぎゅっと抱きしめる。数秒経つと、彼は安定した寝息を立てていた。

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