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まさか花月がOKするなんて思わなかった。花月が良いっていうなら俺は構わないけど、このコンテストって確か最後に……
「緑川くん、そんな眉間に皺を寄せたらせっかくのイケメンが台無しじゃないか!ほら、笑ってー。衣装が泣くよー。」
「…絶対俺らを優勝させないでくれ……俺にはまだ覚悟が……。」
「あえての謙虚さかい?そんなものナッシング!カップルなら自信を持って愛を育めばいいさ。」
「…俺らは……カップルなんかじゃ……。」
「不器用な小悪魔くんに頼まれたんだよね、実は。本当は好き同士のくせに、互いに距離を近づけないでいる馬鹿なカップルがいるって。まあ、面白そうだから僕たちも話にのっちゃったんだけど。」
小悪魔……?俺が花月を好きだってことと、花月と文化祭を周ることを知ってるのは……
「…奏か……?」
「さあ…?どうかな?そうかもしれないし違うかもしれないよ。僕たちBCC会は元々大きな団体として存在しているし、たまたま協力しただけかもよ、君たちに。」
「お、おい、ちょっと待て。今好き同士って言ったか!?」
「あれー、そうだったかなー?僕、自分が言ったことってあまり覚えていないから分からないなー。気になるなら、自分で確かめてみれば?」
本当にこいつが言ってることが正しいなら、花月も俺のことを……?いや、そんなこと……
「言っておくけど、あくまでも小悪魔くんからの情報に過ぎないから。そうそう、これも言われてるんだ。
「応援もフォローもしない。欲しいのなら自分の全てを賭けて自分の力で手に入れろ】って。じゃあ、僕たちは席で待っているよ。アデュー。」