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「空太(くうた)」
帰宅したばかりの空太を引き留めたのは、新聞を開いている父さんだった。
昨日は、2、3言のやり取りだけだったがために、空太は緊張してしまう。
「どうしたの?」
空太は部屋のドアに手をかけたまま、父さんを見る。
新聞にさえぎられてしまっていて、父さんの顔をみることはできない。
「…………」
無言のまま、ただ静かに新聞がめくられる。
なぜ、名前を呼んだのかわからず、空太は 海花(みか)に視線を向けた。
海花もおたまを持ったまま呆然としており、さぁ、と肩をすくめる。
「父さん?」
「さっさと部屋に戻ってろ」
呼びとめたのにも関わらず、そんなことを言ってくる父さんに、空太はムッとする。
「ちょっと、お父さん。そんな言い方はないでしょ」
海花がコンロに向かいながらも、叱る。
「…………」
「んもう、意味がわからないんだから」
呆れるようにため息**************************
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