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なぜ、ここに自分がいるのだろうか。
生きてきた中で、こんなにも強く思ったことはない。
「キミがあの空太(くうた)くんか! どうなんだ? 杏葉(あずは)の彼氏なのか!?」
空太の正面に座っている 爽(さわ)やかな中年男性が、目を輝かせて聞いてくる。
ここは 三芳(みよし)家。
お姉ちゃんは大学でまだ帰宅していないのだが、空太は杏葉の隣の席を陣取り、ママとパパと食卓を囲っている。
つい1時間前までは、 弥奈(やな)や 宗次郎(そうじろう)たちもいたのだが、それぞれ用事があるからと帰ってしまった。
空太も、理由を作ることもできたのだが、最初に「もちろん食べるよね」というママの威圧を受けて断れず、今に至る。
「空太くんなら、杏葉を安心して任せられるなぁ」
「ちょっと、パパ。空太くんが困っているじゃない」
さっきから何度も似たようなことを言うパパに、ママは呆*************************
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