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訓練場はざわめきと鉄の匂いに満ちていた。シャオとゾムが互いに間合いを詰める。
「よし、今度は接近戦だ。遠慮するなよ」とゾムが言う。
シャオは一瞬だけゾムの目を見て、力強く頷いた。
二人の距離は自然と近くなり、呼吸も乱れる。
ゾムの手がシャオの腕に触れ、火花のような電気が走った。
シャオの心はざわついた。
「なんだ、この変な感じは……」
戦いに集中しようとしても、ゾムの存在が頭から離れない。
訓練が終わり、シャオが息を整えていると、グルッペンが遠くから静かに見つめていた。
その表情は普段の冷静さとは違い、どこか複雑だった。
彼は小さく呟く。
「なんでお前は、あんなに近くにいるだけで、変な感じになるんだろうな……」
その言葉は、誰にも聞かれることなく風に消えていった。