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んー、なんかちがう? やっぱ語彙力無い人が書くもんじゃないね😂
やっばぁ……え神作しか作れないの羨ましいんだが
クオリティ高っ…!面白い…!!!
[ 猫と君と僕。 ]
帰り道、いつも通り僕は君と帰る。
長くて暑い帰り道を君と帰る。
「 にゃ~お 」と黒猫が鳴く。
すると君は嬉しそうに猫に駆け寄った
『か、かわいい……。』
〈…琥珀って猫好きだったっけ?〉
『んー?そーだよー?』
『だってのんびーり暮らしてて羨ましいじゃん?』
〈…琥珀らしい……笑〉
『蒼空は?』
〈え?〉
『犬と猫、どっち派?』
急な質問に僕は戸惑った
犬と猫……どっちが好きか……
〈ぼ、くは…犬…かな……?〉
『蒼空じゃん笑』
〈え?僕?〉
『そーそー、蒼空って犬みたいだなーって、』
〈いやいや…、そんな訳……〉
何を言っているんだ…?
僕が犬?
『……あ、俺こっちだから。』
〈あ、そっか、〉
〈じゃあ、また明日〉
『…………ん、またな。』
1人になった帰り道。
君がいないと静かで寂しい帰り道。
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次の日。
ガヤガヤしている教室で僕は1人
お弁当を食べようとしている時に君が来た。
『あ、居た。』
『ちょっと来て。』
〈うえぇっ、?〉
急に君に手を引かれ連れていかれたのは
学校の誰も居ない屋上。
〈なッ、琥珀??〉
『蒼空。今日は一緒に食べよ』
〈……ぁ、え、?〉
〈…まあ、良いけど……、、?〉
いつもはクラスの人と食べるのに…
今日の君はなにか違った。
〈あれ、琥珀……お昼それだけ?〉
『え?』
『あ……いや、今日はあまりお腹すいてないなーって。』
〈…そっか?〉
今日の君はいつもよりぐったりして
疲れているように見えた。
なのに少量の食べ物だけ。
『…蒼空…』
〈ん〜?〉
〈_____へ、、?〉
驚いたのも無理は無い。
君が急に抱きついてきたからだ
〈こ、こは…〉
『…すこしだけ…このままで居させて』
〈…………。〉
少しの間沈黙が流れる
先に口を開いたのは君だった。
『ねえ、蒼空。』
〈な、なに…?〉
『……おれ猫になるわ。』
〈…は、はあ、?〉
意味のわからない冗談。
” 猫になる “?どういう意味だ?
『…やっぱなんでもない。』
そう言い放った君は、
どこか寂しそうな顔をしていた。
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あれから数日後、
君は学校に来なくなった。
琥珀のクラスの担任に聞いても
理由は答えてくれない。
〈……琥珀…どうしたんだろ…。〉
気になった僕は放課後、
琥珀の家まで足を運んだ。
ピンポーン
インターホンがなってから数十秒経った時
君の家の扉が開いた。
〈あ、こは──〉
琥珀じゃない。
出てきたのは琥珀の母だった。
〖…あら、蒼空くん。〗
〈…どうも…。〉
〈…あの、琥珀は…?〉
〖っ……。蒼空くん。〗
母親の声が変わった。
さっきの声より低い声
〖…琥珀の名前を出さないで、〗
〖……もう…この家に来ないで…。〗
パタリと扉が閉まった。
〈……は…?〉
〈どういう意味だよ、〉
今追い出された…?
いや、琥珀は?
琥珀はどこにいる?
色んな思考が
ぐるぐると頭の中を駆け巡る
すると琥珀の家の近所の人達が
話している声が聞こえた。
《やぁ〜ねぇ、あそこのお宅の息子さん”自殺”だって》
【まあ、、まだお若いのに…】
《可哀想ねえ〜…》
は……?自殺?琥珀が?
なんで?いつ?理由は?
嘘だ嘘だ…
…だって数日前まで元気で……
「 んなぁーお 」
黒猫が鳴く。
猫…そうだ猫…
琥珀はあの時猫って…、
猫は死ぬ時大切な人の前から消える
ってどこかで聞いたことがある
…じゃあ僕はあの時……
〈…うっ………〉
考えていると吐き気がしてきた
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気がついたら僕は家に居た。
どうやって帰ってきたかは覚えていない。
1人しか居ない広い家を見渡す。
よくここで琥珀とゲームしたっけ、
よくここで琥珀と映画見たっけ、
〈ここで琥珀と……。〉
そんなことを言っていると
突然頬が痒くなった。
虫でもいるのかと
頬に触れたら頬は濡れていた
〈ぁ…な…いてる……?……〉
そこで僕は気づいた。
僕は今泣いているんだと。
僕は琥珀のことが好きだったんだって。
琥珀は僕のはじめてのともだちで、
1番の親友だった。
そしてその友情はいつしか恋心に変わっていて
その恋は終わってしまったらしい。
〈……琥珀…〉
〈好きだったよ琥珀……〉
『 俺も好きだったよ。 』
〈っ!!琥珀っ、!!?〉
〈…っ……はは、〉
〈そりゃ居るわけ……無いか…〉
呼吸がだんだん浅くなる。
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僕はキッチンに行き、包丁を手に取る
〈 …はーっ…はーっ…ふーっ…… 〉
〈 待っててね琥珀…… 〉
覚悟を決めた僕は
包丁を握り自分へ突き刺す___
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後悔はない。
君がいないこの世界で過ごすよりも
自らの手で命を絶つ方がマシだ。
〈 大好きだよ琥珀……。 〉
〈 今もずっと… 〉
琥珀。やっぱり僕は犬みたいだ。
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