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朝登校すると、門の前には沢山のマスコミたちが群がっていた。
オールマイトの授業はどんな感じですか?って聞かれたけど、受けてませんで切り抜けた。
そのあとは保健室に行って師匠に課題を提出する。
私は前女の子達に説明した通り、師匠の特別推薦生だから時々課題が出るからね。
基本医療に関することで、意外と難しい。
そのまま話し込んじゃって、教室に着いたのはHR開始ギリギリだった。
「昨日の戦闘訓練お疲れ。
Vと成績見させてもらった。」
「!!」
「爆豪。お前もうガキみてえなマネするな、能力あるんだから。」
「……わかってる。」
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か。
個性の制御…いつまでも「出来ないから仕方ない」じゃ通させねえぞ。」
相澤先生のゴゴゴゴっという無言の圧が怖い。「俺は同じ事言うのが嫌いだ。
それさえクリアすればやれることは多い、焦れよ緑谷。」
「っはい!」
個性の制御って私も結構苦労したよな。
でも、子供の頃からずっと持ってるものだから普通はある程度使えるようになるはずだけど。「さてHRの本題だ…。
急で悪いが今日は君らに…。」
「!!」
教室がざわついて不安が走る。
また臨時テストでもするのかな。
「学級委員長を決めてもらう。」
「「学校っぽいの来たーー!!!」」
みんなすごく安心したようで、普通の学校と同じような行事にテンションが上がりだす。
「委員長!!
やりたいですソレ俺!!」
「ウチもやりたいッス。」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」
「ボクの為にあるヤツ☆」
「リーダー!!
やるやるー!!」
クラスのほとんどが立候補した。
みんな熱意がすごいな。
ちなみに私はやる気はないです。
どうせ私、訓練とか参加もできないし、そもそも正式にヒーロー科ではないし。
「静粛にしたまえ!!」
「!」
大きなハリのある声が響く。
「”多”をけん引する責任重大な仕事だぞ…!「やりたい者」がやれるモノではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!
民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら…これは投票で決めるべき議案!!!」「そびえ立ってんじゃねーか!!
なぜ発案した!!!」
飯田君、良い意見だと思うけど、言動が合ってない…。
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん。」
「そんなん皆自分に入れらぁ!」
「だからこそここで複数票を獲った者こそが、真にふさわしい人間という事にならないか!?
どうでしょうか先生!!!」
相澤先生ちゃっかり寝袋で寝る準備してる!「時間内に決めりゃ何でも良いよ。」
すごい適当!?
うーん投票か…。
みんなをまとめられる人で、自分の意見をしっかり言える人がいいな。
「僕三票ーー!!!?」
緑谷君、そこまで予想外なの!?
ちなみに私は飯田君に入れたよ。
みんなのことをしっかりとまとめてくれそうだし、自分の意見をしっかり通せる真面目さは委員長に向いてると思う。
「なんでデクに…!!誰が…!!」
「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」
瀬呂君、わかるよ。
「一票…一体どなたが…。
期待に添えず申し訳ない…。」
「他に入れたのね……。」
「おまえもやりたがってたのに……何がしたいんだ飯田…。」
うーん、残念。
飯田君適任だと思ったんだけどな。
「じゃあ委員長緑谷、副委員長八百万だ。」「うーん悔しい…。」
「ママママジでマジでか…!!」
相澤先生いつの間に起きたのか、2人を教壇に立たせて説明を始めている。
「緑谷なんだかんだアツイしな!」
「八百万は講評の時のがかっこよかったし!」みんなの投票でこうなってしまったものは受け入れよう。
2人もしっかりやってくれそうだしね。
HRが終わって、午前中の授業も終わった。
お昼ご飯は手早く食べられるサンドイッチを、家の料理人さんに作ってもらった。
保健室に行って師匠と一緒に食べる約束をしたんだ。
「師匠!
お待たせしましたー!」
「いらっしゃい梓。
こっちにおいで。」
はーいと返事したら師匠の前に行く。
やっぱり同じ仕事をしていると話が弾む。
刹那、部屋の外にウウ〜〜っと警報が鳴り響いた。
「セキュリティ3が突破されました。
生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい。」
確かセキュリティ3って…
「侵入者だね。
梓は出なくていいよ。
今廊下はパニックだろうから、倒れたりでもしたら大変だ。」
師匠の言うとうりだ。
ここは大人しくしておこう。
何かがあったようで廊下が静かになった。
師匠は教師同士で話し合いがあるので、今日は解散となった。
「ホラ委員長始めて。」
「でっでは、他の委員決めを執り行って参ります!
………けどその前にいいですか!
委員長は、やっぱり飯田君が良いと…思います!
あんな風にかっこよく人をまとめられるんだ。僕は…飯田君がやるのが正しいと思うよ。」
おお!
さすが緑谷君、見る目があるよ。
「あ!
いいんじゃね!!
飯田食堂で活躍してたし!!
緑谷でも別に良いけどさ!」
「非常口の標識みてえになってたよな。」
え?!
食堂で何があったの?
非常口の標識みたいになってたって凄く気になるんだけど。
「何でも良いから早く進めろ…。
時間がもったいない。」
「ひっ!!!」
ギロ…って睨んでるけど、寝袋で寝ながらゼリー飲料飲んでるせいで格好がつかないよ、相澤先生。
「委員長の指名ならば仕方あるまい!!」
「任せたぜ非常口!!」
「非常口飯田!!
しっかりやれよー!!」
飯田君、頑張ってね。
何故か3話だけいいねが多い!
嬉しい!