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⚠︎注意⚠︎
・キャラ崩壊あるかも
・誤字脱字あるかも
・自己解釈
・やおい
⚠︎今回の世界線⚠︎
・らだお警察(ランク3)
・ナツメ警察
・成瀬は🦀
「今日、天気良くないね〜 」
ハンクは頬杖をつきながら、窓から外を見た。外は雨だ。水が音を立てながら、地面をたたいていく。
「天気予報ではもっと酷くなるらしいよ。」
「え゛、まじか。」
餡ブレラの一員である有坂がハンクに話しかけた。
さて、今日はどんな犯罪をしようか、と考えようとした時。ハンクのスマホから電話がかかってきた。
ハンクは急いでポッケからスマホを取り出し、画面を見る。そこには《青井らだお》と書かれていた。電話をかけてきたのはらだおだった。
「ら、らだおきゅん?!」
ハンクが叫ぶと周りにいた餡ブレラのメンバーがこちらを見てきた。
ハンクはいそいそと電話にでる。
「もしもし、どうしたの、急に。」
「…はんく、さん…ぼく…もう…」
らだおは今にも消えそうな声でハンクの名前を呼ぶ。電話越しから雨の音が聞こえる。まさか今外にいるのか、とハンクは不安に思う。
「一旦そっち行くから、場所教えてくれる?」
「…はい、…」
らだおは今いる場所を教え、ハンクは急いでそこに向かった。
嫌でも期待してしまう。らだおが闇堕ちすることを。
「らだおくん!」
「ぁ…はんくさん…」
ハンクはあえて名前の後ろに「きゅん」じゃなく、「くん」に変えて呼んでみた。ただ、そうしないといけない気がしたから。
「寒かったでしょ。俺の着ていいから。」
ハンクは着ていた上着をらだおに着させた。
らだおはそれをすんなりと受け入れる。
「…ありがとう、ございます…」
「うん。自分のタイミングで話していいからね。」
「はい……」
ハンクはいつもよりも優しく、慎重に話す。
「最近、ヘリの調子が悪くて…みんないつも忙しそうで、あまり話せなくなって…」
「あ〜、寂しいってことか。」
「ッ、…はい…」
らだおは下を向いたまま答える。らだおがこんなにメンタルがやられている所を今まで見たことがなかったハンク。こんなチャンスはもう二度とこないだろう、と思った。
「俺なららだおくんをそんな思いにさせないよ。俺はらだおくんのこと必要としてる。だから…さ?」
ハンクはらだおに手を差し伸べる。
「俺のもとへおいで。」
らだおは餡ブレラに入ることが決まった。
そのことをウェスカーに報告した。もちろん、ウェスカーは万歳しながら大喜び。
らだおは警察を辞め、無線も全部消した。警察はびっくりするだろう。大好きな警官が突然警察を辞め、ギャングになっていることを知ったら。
早速ハンクはらだおをアジトに連れて行った。らだおは心が落ち着いてきたか、興味津々に辺りを見回す。
会議室に入ると。餡ブレラのメンバーがほとんど居た。
「ぁ…、ぅ…」
らだおは怯えたようにハンクの後ろに隠れる。
「らだおくん〜!餡ブレラへようこそ〜!」
歓迎する声が次々上がっていく。その様子を見たらだおは安心したようにホッと息をつく。
「らだおくんヘルメット外してよ〜」
「嫌です。」
すぐにらだおは餡ブレラのメンバーと仲良くなった。らだおを囲むように餡ブレラメンバーは立ち、ワイワイと話す。
「む〜…俺のらだおきゅんなのに〜…」
「いや〜、まさか空の悪魔と呼ばれるほどすごいらだおくんを闇堕ちさせるなんて。ハンクも悪くなったな〜」
離れたところでウェスカーがハンクに話しかける。
「別に〜」
ハンクは流すように話を逸らす。
「ねぇ、ぼしゅ〜。らだおと俺のペアで基本行動させてよ〜」
ハンクは、お願い♡というようにウィンクしてみせた。
「まぁ、別にいいが。」
ウェスカーはすんなり許可を与えてくれた。
「やったぁ。」
ハンクはらだおに近づき、らだおの頬を触った。
「らだおきゅん、かわいいね♡」
らだおは急に何を言い出したんだ、と一瞬驚いた素振りを見せたが、すぐに真顔になり、
「…そうですかね。」
と答える。顔は真顔だが、耳が赤くなっており、照れている事が分かり、余計可愛く思える。
もう二度と警察に戻るなんて言わせないように、ドロドロに甘やかして、一生抜け出させないようにしないと。
俺も、悪くなったな、とハンクは思う。らだおきゅんを本当は進んではいけない道に引きずり込んだのだ。そう考えると、ハンクの独占欲が疼く。この手でらだおきゅんを黒に染め上げたのだ、と。
「んふ…ふふ。」
いつの間にか笑みをうかべる。
そして心の中で思った。
あぁ、こんな悪い人に捕まって、
かわいそうならだおきゅん…♡