内職で作ったビーズブレスレットを売っていた。
「すみませんこれください。」
「150円です。」客は金を払った。
「ありがとうございました。」
「あかりヤッホー。」崇が来店した。
「崇ほぼ完売なんだ。」嬉しそうに言った。
「凄いじゃん少し時間ある?」
「丁度休憩するとこ。」二人はビルに備え付けてあるベンチに座った。
「仕事捗ってる?」
「まぁまぁかな。」崇がカバンをゴソゴソしているのをあかりは気がかりして仕方なかった。
「何してるの?」
「あかり実は買ったんだ指輪僕と結婚してください。」唐突なプロポーズに驚いた。
「崇本気?」
「うん本気だよ君のことを幸せにするから。」真剣な表情に圧倒された。
「私不安なんだまたあんなことになるんじゃないかって。」
「大丈夫お互いに気をつけたら良いし。」手を震わせながら薬指を突き出し崇は慎重に指をはめた。
「私持ち場に戻るね。」
「僕はこれから出勤じゃぁ頑張って。」二人は別れた。
「いらっしゃいませ。」
「これくだしゃい。」3歳ぐらいの女の子が指をさした。
「はーい。」17時になり店じまいして自宅へ帰った。
「こんな綺麗な指輪貰っちゃった。」と心の中で喜びながらORANGERANGEの花を歌ってレタスをちぎってボウルに入れた。
「先輩成功しました。」
「マジで良かったじゃん!」
崇は先輩のあー助に讃えって貰った。
「彼女前の旦那に浮気されて離婚したんですよ。」
「バツイチなんだ浮気されたって可哀想ね。」店長は顔を歪めて言った。
「今度式場を探そうかと思って。」崇の目には 希望が満ちていた。
「崇幸せになりなよ。」友人の店員は崇を奮起させた。
「あかり元気そうだな。」
「豊何の用?私婚約したの。」
豊は笑い「あの女装野郎とめでたいな俺は別れたよ。」
「不倫相手に振られたなんてざまぁね。」と嘲笑いドア閉めて崩れ落ちた。幸せ絶頂の自分と不幸な元夫との対比にひしうたれる思いがした。
「もしもし崇また元夫が来たの。」
「もうすぐ終わるから君の家に行くね。」崇は電話を切って店を出た。
「私どうすれば。」
「気持ちをしっかり持って負けちゃダメだよ。」二人は抱き合った。
「崇を選んで良かった。」崇は微笑んであかりにキスをした。