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🐰side
も〜始まるやん楽しみ〜!と腕を引くナオを横目にぼーっと舞台を眺める俺。
正直部活はダンス部一択やし、あんま興味も湧かん。
なんとなーくで眺めていると司会の声でいよいよ部活動紹介が始まったーー。
「〜〜で、なんでやねん!!どうもありゃしたーー!」
様々な部活が一発ギャグや漫才やらで印象を残そうと必死で、あんまおもんないな〜早く終わらんかな〜と思いながらチラッと横の2人を見ると
「ぶふっ、ちょラン笑いすぎね?あんた笑いのハードル低すぎやろ」
「いやいや、ナオヤもめっちゃさっき笑ってたやろ!」
2人でひじで小突きあいながらナオとランがコソコソ話す。こいつらいつの間にかめっちゃ仲良くなってんな〜なんて呑気に考えていると次の部活の紹介が始まった。
「え〜僕ら軽音楽部はイケメン揃いです!ぜひ女子も一緒に歌って楽しみましょう!」
マイク通りのいい綺麗な声が耳を掠め思わず目を向ける。
軽音学部と紹介されたその部活は、暗い照明で全体は見えづらいが部員数は少なく、それぞれギターやピアノ、ドラム、ベースと別れているようだ。
その中でもギターを持ってマイクに話す1人の男にやけに視線を奪われる。
軽快な関西弁で場慣れしているかのようにスラスラと話すその男。どうやら人気があるようで男女問わず様々な生徒に名前を呼ばれている。
ひとしきりトークで会場を温めた上でその男が曲名を口にする。
歌が始まり、照明が明るくなった。
その男が口を開き、歌い始めた瞬間、感じたことのない衝撃が身体中を走ったーー。
繊細ながらもどこか力強い、綺麗なんて言葉で言い表せないその歌声に思わず息を呑む。
サラッとした黒髪をなびかせ、透き通るような白い肌を時折見せ歌うその姿に目は奪われ続けたーー。
どれだけ時間が経ったかも分からないまま、ただその男の姿が頭から離れない。
「〜〜ちゃん、セイちゃん?!」
ナオに肩をゆすられ思わずハッとする。あかん。めちゃくちゃボーッとしてもうた。
「あんたどうしたん急に?体調悪いん?」
「いや?!めっちゃ元気やで?!ちょっとボーッとしてただけやんか、、」
「ならよかったわ!も〜すぐ裏の世界行くんやから。しっかりしてや〜?で?部活決まったん?やっぱダンス部??」
ナオの問いかけに少しの迷いもありつつ小さな声で答えたーー。
「俺、軽音楽部、にしよかな、、」
コメント
1件
「おお、ついに運命の出会いが……!」って思わず声が出ました。あの歌声に圧倒されてぼーっとしちゃう主人公の気持ち、すごくわかる。普段はダンス部一択だったのに、軽音楽部に心が揺れる瞬間、すごく丁寧に描かれててぐっときました。ナオとランのやりとりも自然で微笑ましいし、3人の関係性がじんわり伝わってくる回ですね。次が楽しみです!