そして、誘拐犯は無事全員、衛兵に連れていかれた。
誘拐され、売られた子供達も衛兵達が探してくれるようだ。
そして、裏で活躍したすまない先生達はと言うと?
✵✵✵✵✵
「いいんですか?すまない先生。」
「ん?何が?」
すまない先生はキョトンとする。それに銀さんは苦笑しながら答えた。
「せっかく、解決してくれたお礼に街を挙げてお祝いするって言ってたのに、それ断っちゃって」
「確かに・・・」
と、バナナも零す。すると、すまない先生は答えた。
「・・・うーん、僕、“あんま覚えてないんだよね”」
「えぇ!?覚えてないんですか!?」
「うん、バナナくんと会ったとこまでは覚えてるんだけど、その後が・・・気がついたらブラックくんと会ったところだったんだよねぇ」
と、すまない先生は呟くよう答えた。
「それ、大丈夫か?なぁ、兄貴」
「すまない先生、1回病院で診てもらった方が良かったのでは?」
「えー」
そう零しながら歩く。そして、すまない先生は後ろの子に手を伸ばした。
「大丈夫?“ブラックくん”」
と、すまない先生はブラックの手を引く。
ブラックはこくりと頷き、すまない先生の手を握り返した。
こうして、誘拐事件を裏で解決させた人達は、また旅へと出向く。
そして、その先でまた新たな仲間と出会うのは、遠くない、未来の話・・・
END