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君と僕が付き合うまで

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君と僕が付き合うまで

9 - 第9話 君が好き!

♥

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2022年04月07日

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〈作者〉

投稿遅れてすみません😢今回は2人の過去を捏造しています!公式設定しか勝たんな人は閲覧注意かもです⚠️それではどうぞ!








「デール!」

ここにも居ない…!一体どこに行ってしまったんだ…。もう随分とツリーハウスから離れてしまった。僕が倒れている間に事態は深刻になっていたらしい。でも、今いるこの場所はどこか見覚えがあるな…。ん?…!思い出した!

そこはまだ僕が2~3歳くらいのときによく遊んでいた公園だった。今思えばデールと初めて出会った場所でもあったなぁ。懐かしい思い出に思わず涙が出そうになる。小さな頃は親友相手に恋をするなんて知る由もなかった。でも、今更後悔してももう遅い。今日で覚悟を決めるんだ。たとえ断られても僕とデールが大親友であることは確かだから…!

「あっ……!」

「えっ…?」

覚悟を決めたはいいものの突然相手が現れるとどうしていいのかわからなくなる。変に緊張しなくてもいいんだ。大丈夫…。やれる…。

『話があるんだ!』

偶然ふたつの声が重なって2人で笑い合う。久々に心から笑えたような気がした。

「それで…話って?」

ひとしきり2人で笑ったあとはお互いの話をする。…ついにこの時が来たのか。どんな反応をされるのだろう。笑った後に告白されるのは流石に気が引けるからまずはデールの話したいことを聞く。僕の話はデールにとってあまりいいものではないから…。そう思うとさっきまで楽しかった気持ちが沈んでいくような感じがした。

「あのね…チップ。」

「うん」

「僕ね…好きな人が居るんだ。」

ズキっと胸が痛む。その相手が僕だったら良かったのに。

「へぇ!誰なの?教えてよ!」

明るい雰囲気を装って問いかける。

「その相手はクラリスでも…ガジェットでもないんだ…。勿論2人のことも大好きだけどね!」

「僕は………」

時間がスローモーションのようにゆっくりと流れていくような感覚がする。

「チップが…好きなんだ…。気持ち悪いよね…。でも親友だから、隠し事はしたくなくて…」

なーんだ…。最初から悩まなくても良かったじゃん。無意識のうちに涙が頬から伝う感覚がする。こんな泣き虫だったかな?

「ご、めんね…。泣かせるつもりじゃなかったんだ…。ほんとに…嫌い、になっちゃったよね…。」

「そんなことある訳ないじゃん…!僕も、僕だってデールのことが、好きなんだから。」

「えっ…?!」

目の前のデールが愛おしくてたまらない。有り得ないとでも言うように大きく目を開いて大粒の涙を流す君が可愛くて可愛くて…

「…!」

「ん、…可愛いよ」

「///嬉しい…!」

「これからもずっとそばに居るから…今日みたいな寂しい思いはさせないから…」

そう言って目の前の愛しいひとを抱きしめる。

「僕も、チップずっと一緒に居たい…!大好き!///」

今日は今までで最高の日だ!


~おまけ~

大きな木の影から遠くで抱きしめ合う2人を見る。

「ふふっ!良かったわね!2人とも」

「ええ、そうね。私にも相談してくれれば良かったのに…!教えてくれてありがとう!クラリス!」

「大切な友達だもの!」

そう言って笑い合うクラリスとガジェットが居たとかいなかったとか。

end



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