テラーノベル
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「ふう……」
雨栗さんとの通話を終えて、俺はスマホを手の中で軽く回しながら、膝の上にそっと置いた。 ちょっと言い方、あっさりしすぎたかな。 おんりーちゃんがいなくなるって話、急に聞かされたらびっくりするよな。
でもさ―― 誰かが明るくしてなきゃ、ダメなんだ。 おんりーちゃんは、絶対に俺らの顔色見てるし、何よりルザクくんが……一番つらいはずなのに、ずっと笑ってる。 おんりーちゃんの前で泣かないように、無理して、笑ってるんだ。
だから俺たちが落ち込んでるわけにはいかない。 ちゃんと、支えなきゃいけないんだ。
ビルの隙間から吹いてきた風が、心地よく感じる。青空の下で、何にもない屋上はやけに静かで――だけど、少しだけ心が軽くなる。
「……さて、そろそろ授業でも行くかぁ〜」
ぽつりとつぶやいて、俺は立ち上がった。
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