TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する


⚠︎︎唯華side長くなります。


「はぁ………。」

教室に着くと自然にため息が溢れた。

(るなちゃんに、なんて言おう…。)

1人で悩んでいると、

《唯華ちゃん》

そう呼ばれると同時に、目の前に影が現れた。

不思議に思い前を向くと、

《大丈夫、?元気無いけど…》

そう言って心配そうにする彼。

「高見くん!」

高見 翔たかみ かける君、私のクラスメイトで、入学初日からモテモテの男の子だ。

「全然大丈夫だよ!」

《そっか、困った事があったら言ってね》

「うん!!ありがとう(笑) 」

(私なんかの心配してくれるなんて、やっぱり優しいなぁ)

私は嬉しくて少し微笑んだ。

《ッ…それじゃ、またね》

「うん!またね!」

そう言って友達の所に戻った高見くん。

〈お前佐藤さんと話したのかよ!〉

〈ずりいいいいいい〉

〈俺も、話したい〉

《まぁ、どんまい?》

〈うぜぇ!!(笑)〉

〈翔こんにゃろ!!〉

《痛い痛い(笑)》

少し遠くで友達と仲良く話している高見くん。

女の子達が目をハートにしている。

(凄い、高見くんモテモテだなぁ)

そう思っていると、

〘ゆーいか!!〙

後ろから抱きついてきた女の子。

「わ!!もうびっくりした(笑)」

〘へへ(笑)すまん!〙

元気に笑うこの子は、私の親友の

坂木 真緒さかき まお

中学1年生の時、出席番号が前後でとても仲良くなったのだ。

〘少し元気ないのは、るな先輩が関係してる?〙

「関係してるね……」

真緒は、私が唯一るなちゃんの事を相談している子なので、大体は把握している。

〘喧嘩でもした?めずらしく〙

そう聞かれて、私は少し言葉が詰まった。

「…えっと、私が勝手に怒っちゃった。」

そう言うと、

〘 え!?るなが?〙っと声を上げた。

「ちょ!シーッ!!」

私は慌てて真緒の口を覆った。

〘ふふんふふん〙

そのまま話す真緒に私は笑った。

すぐに真緒の口から手を話した。

〘ぷはぁ、ごめんごめん(笑)〙

「私もごめんね(笑)」

その後私は、真緒と少し笑い合った。

〘とりあえず、放課後るなちゃんさんと話して、仲直りしなね?〙

「うん!頑張るね!」

〘おー!頑張れ!〙

そう言って真緒は頭を撫でてくれた。

「えへへ(笑)」

思わず顔がほころんだ。

《かわいい…(ボソ)》

高見くんがそう呟いていたのは、また別のお話かな。



*高見side*

自分は普通の人より容姿が良いらしい。

小・中学生の頃はそれなりにモテた。

だけど、付き合った皆は顔しか見ていなかった。

《なんで俺と付き合ったの?》

〈えー?顔がカッコイイから♡〉

《……そっか。》

誰も内側を見ようとしなかった。

それから俺は彼女を作らないまま高校生になった。いや、少し女性が怖くなった。

そんな時彼女に出会った。

「高見くんで合ってるかな?」

そう言って話しかけて来た彼女。

顔を見ると、息を飲むほど整っていた。

《そう、だけど》

曖昧な返事をした。

「お隣よろしくね!」

そう言って微笑んでくれた。

《ッ…よろしく》

あれ、心臓がおかしい。

俺はこの時から、唯華ちゃんに惚れていたと思う。

話せば話すほど好きになっていった。

「え!高見くん頭いいの!?」

《いや、普通だよ(笑)》

「学年1位は凄いよ!!」

沢山褒めてくれる唯華ちゃん。

「高見くん、頑張ってるんだね」

《…ぇ、?》

〈唯華ちゃんー!〉

「あ!今行くねー!」

「それじゃ高見くん、またね!」

そう言って友達の所に行った唯華ちゃん。

(初めて、言われた)

とても嬉しい反面、泣きそうになった。

俺はその日から更に唯華ちゃんの事が好きになった。どうしよもないくらい。

《ほんと、参っちゃうね君には、》

彼女を見てそう呟いたのだった。



*次回へ続く*

**世界一愛おしい君へ**

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

200

コメント

1

ユーザー

毎回続きが気になる、、!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚