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stpr 紫赤 様
誤字脱字注意
日本語おかしい
赤視点
夕焼けが差し込む準備室は、妙に狭く感じる。
文化祭前だから、と先生に呼ばれて資料運びを手伝っていたはずなのに、気づけば二人きりだった。
「悪い、重かっただろ」
「別にこれくらい平気です」
強がって答える。
本当は、近くにいるだけで落ち着かない。
脚立の上の段ボールを取ろうとして背伸びすると、後ろから先生の手が伸びてきた。
「あ、危ない」
ひょい、と簡単に箱を持ち上げられる。
そのまま距離が近づいた。
「……先生」
「ん?」
「近いです」
「お前が前出てきたんだろ」
低く笑う声。
むかつく。
余裕そうな顔が悔しい。
こっちは毎回心臓が爆発しそうなのに、先生は平気そうで、からかうみたいに笑ってばかりだ。
「……なんかずるい」
「何が?」
「先生ばっか余裕ある」
そう言うと、先生は少しだけ目を細めた。
「余裕ない顔してほしいの?」
「……っ」
図星だった。
言い返せずにいると、先生が「はは」と小さく笑う。
その笑い方がまた悔しくて、勢いのまま先生のネクタイを掴んだ。
「お、おれだって……」
「ん?」
「たまには先生困らせたいんですけど」
言いながら、自分でも何してるんだと思う。
けど止まれなかった。
ぐい、と引っ張って、先生を壁際へ押そうとして――
次の瞬間。
ごんっ。
「あっ……!」
自分のほうがロッカーに肘をぶつけた。
痛い。
しかも押し込むどころか体勢を崩して、逆に先生に支えられている。
最悪だった。
「……ぷっ」
「笑わないでください!!」
「いや、ごめん……っ、急にくるから……」
先生は肩を震わせて笑っている。
恥ずかしすぎて死にたい。
絶対かっこよく決める予定だったのに。
「もういいです……」
逃げるように離れようとすると、先生の手が腕を掴んだ。
「待てって」
「離してください」
「拗ねた?」
「拗ねてません」
即答すると、先生がさらに笑う。
「かわいいな」
「先生そればっか……」
顔を隠したくて俯く。
すると今度は、ふわりと頭を撫でられた。
子ども扱いみたいなのに、不思議と嫌じゃない。
「頑張ったんだな」
「……茶化さないでください」
「茶化してない」
先生の声が少しだけ優しくなる。
そのせいで、余計にだめだった。
「こえがそんなことしてくるとは思わなかった」
「だって……」
「ん?」
「先生、余裕ありすぎるから」
ぽつりと言うと、先生は少し黙った。
それから、ゆっくりこちらの顎を持ち上げる。
「そんなことないよ」
視線が合う。
近い。
逃げられない。
先生の指先が頬を撫でるだけで、呼吸が浅くなった。
「むしろ結構危なかった」
「……え」
「煽るの上手いよな」
低く落ちる声に、背筋が震える。
さっきまで笑っていたのに、今はちゃんと“大人の男”の顔をしていた。
その変化に心臓が跳ねる。
「先生……」
「これ以上やると、ほんとに困らせるけど」
「……困らせればいいじゃん」
強がって返した瞬間、先生の目が細くなった。
次の瞬間、軽く壁へ追い込まれる。
「っ」
腕の横につかれた手。
近づく体温。
逃げ道なんて最初からなかった。
「そういう顔するの反則」
「知らない……」
声が震える。
先生は困ったように笑ってから、そっと額にキスを落とした。
一瞬だけの柔らかい感触。
それだけなのに、頭が真っ白になる。
「……かわいすぎ」
「うるさいです……」
「ほんと無防備」
そう言いながら、先生は優しく抱き寄せた。
シャツ越しの体温が近い。
安心するのに、どきどきして苦しい。
「次は成功するように頑張れ?」
耳元で囁かれて、思わず顔を上げる。
先生は完全に楽しそうだった。
「……絶対成功させます」
「はは、期待しとく」
また子ども扱いするみたいに頭を撫でられる。
悔しいのに、嫌じゃない。
結局その日も、翻弄されっぱなしなのは自分のほうだった。
だれか私とstpr様のお話で合作作りませんか!!
作っていただける方コメントください!
コメント
2件
今回も良すぎました……かっこつけようとしてミスる赤さん可愛すぎました……!! 紫さんも余裕あってからかってばっかりに見えるけど、体勢崩した赤さんをちゃんと受け止めてくれるの好きです。実は余裕ないって正直に言うのも最高すぎます。 紫赤と先生×生徒の設定がマッチしすぎてて、そして言葉選びが本当に好きです。 非常に恐縮ですが、もしよろしければ卯月めあさんと合作させていただきたいです……!
おお、これバトルものでもダンジョンものでもないけど……めっちゃ刺さったわ(笑)! 赤くんの「困らせたいのに毎回返り討ちに遭う」構図がもうね、可愛すぎてにやける。ネクタイ掴んでゴツン!のところ、想像しただけで声出たわ。先生の余裕ありそうで実は結構危なかったって告白、あれ反則でしょ。次は成功してほしいな、赤くん🔥