今日の作業を一通り終わらせ、リビングに向かう。
時刻はもう0時を回っている。
リビングの扉を開けると、ソファーにうつ伏せで寝息をたてる若井の姿があった。
俺が呼んだのに全く構ってやれなかったのが申し訳ない。
「ごめんね、若井…」「…近くにいて欲しくて…、」
聞こえていないのは分かっているけれど、恥ずかしさに襲われ、それを誤魔化すように若井の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「…ん、?」
若井は体を仰向けにし、眩しいのか目を細めてこちらを見つめる。
「仕事終わった…??」
「うん、終わったよ笑」
ウトウトしながら話す若井が可愛くて、笑みがこぼれる。
「お疲れ様」
そう言い俺の手を握ったと思うと、思いっきり手を引かれた。
「ぉわ、!?」
次に目を開ける頃には俺は若井の胸に顔を埋めていた。
「もう寝よ、明日も早いし」
俺の背中に手を回して、優しく抱きしめてくる。
「…かっこつけやがって」
俺は若井と同じように背中に手を回し眠りについた。