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【作品内容など】
・“蘆屋道満”視点
・平安組が9割以上
・主が源氏物語(の小説のキャラデザ)にハマりすぎた結果がこちら
・BLなし
・夢なし
・オリキャラ(?)あり
・口調迷子+キャラ崩壊のパラダイス☆になってるかも
道満の荒々しい口調がムズい
・ご本人様及び史実とは一切関係ありません
・歴史と若干の矛盾があると思います(まあ妖はじ本編も若干酒呑童子伝説とか改変されてるし……ゴニョゴニョ)
↳具体的に言うと、晴明が死んだのを1005年から1006年に変更しています
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今日は予定も少なくて暇だ。
折角なので、例のクラス――弐年参組の授業をこっそり見てみることにした。
「今日は『源氏物語』っていう、昔の恋愛小説を読んでみるよ〜」
よりによって、晴明君の授業だった。これは俺がいたら爆散オチになるかもしれないと思い、見るのをやめて学園長室に戻った。
にしても、源氏物語か。晴明がまだ生きていた頃から書かれ始めたものだ。
少し、平安時代のことを思い出した。
「これで蘆屋殿の0勝98敗だね〜」
朱雀に言われ、思わず舌打ち。
をしたところで、
「晴明様、お客様がお見えです」
「予定より早いね」
晴明が立ち上がる。
「じゃあね、晴明と蘆屋殿」
朱雀はどこかへ消えた。きっと覗きでもしに行くのだろう。
不意に晴明が振り返った。
「折角だから、道満もおいでよ」
「いやはや晴明殿!久しぶりでございますなぁ!」
「お元気そうで何よりです」
晴明に連れられた先では、やけに馴れ馴れしいおっさんが待っていた。
ああ、と晴明が
「道満、この御方は藤原道長様。」
「ま」
マジかという言葉をギリギリで飲み込む。
「おや、その若僧は晴明殿の弟子かね?」
あ゛?若僧だと?
……とは言ってもコイツは指折りの権力者。周りには護衛もいるから、喧嘩を売ったら最後、死ぬだろう。
「蘆屋道満と申します」
「……あ、あぁ!蘆屋殿か!先日はお世話になった!」
ずい、と暑苦しい顔を近づけ、道長が言う。
「酒呑童子を倒すために、晴明殿の手伝いをしてくれたのであろう?礼を申す!」
手伝い……?
俺がいなければ晴明は酒呑童子を封印することはできなかった。できたとしても被害は甚大になったであろう。
「……、」
「道長様、道満が困っておりますのでその辺で。」
「おお、すまぬ。」
道長が晴明に向き直る。
「ぜひ、晴明殿にもこれを見ていただきたい!」
「……これは、」
宮中で話題になっているらしい、源氏物語の写しだった。
「折角だから、蘆屋殿も!」
もう1冊。コイツの財力って、凄く無駄遣いされている気がする。
源氏物語では“光源氏”がひたすら恋愛と出世を繰り返している。
「『実際に俺もこれくらいのスキルがあればなぁ』」
「!」
後ろから朱雀の声がした。
「、でしょ?」
ニィ、と朱雀が笑う。腹が立つ。
「お前さぁ、一応平安時代なんだから、“スキル”とか言うなよ」
「それより、」
腹立つので、1回コイツをぶん殴っておく。
「ちょっと!いきなり何!?」
神様にこんなことしたら罰当たるよ、なんて言われたが、無視をする。
「話戻すけどさ、」
第3帖である“空蝉”を手に取り、開く朱雀。
「『紅の腰ひき結へる際まで胸あらはに』『いと白うをかしげに、つぶつぶと肥えて』とか、蘆屋殿のタイプドンピシャだよね!!!」
軒端荻の容姿に関する話だった。
太っていて、美人。服を着崩して胸があらわになっている。
認めたくはないが……。
(※妖はじの酒呑童子をちょっと太らせたらって考えると分かりやすいかも by主)
「……」
「うわー、やっぱりそうなんだ!」
その後しばらくの間、朱雀にからかわれていた。
その間に、ふと、気になったことがあって。
「晴明ってさ、どんな奴がタイプなんだろうな?」
「さあ?」
う〜ん、と朱雀が頭を捻る。
「やあ、楽しそうだね」
噂をすれば影。晴明だった。
「結論から言うと、」
「聞いてたのかよ」
「もちろん。で、結論は、僕は好みのタイプとかはないよ」
そんな気はしていた――
「十二単って、何か萌えないじゃん?」
「……?」
「この前夢に、素敵な服が出てきてね」
「??」
「その服の方が断然いいな、って」
「???」
朱雀が――多分俺も、ぽかんとしている。
「あ、そうなると、僕の好みのタイプは、その服が似合う人――」
「もういい」
「学園長、何ニヤニヤしてはりますの?」
凛太郎君に言われ、意識が平安時代から現在に戻る。
「……してましたか?」
「してはりました」
「マジか」
「マジです」
ニヤニヤしていたという部分は嘘か本当かよく分からないが、ちょっと笑みを浮かべてしまったのは本当だろう。
「……昔のことを思い出してました」
「?」
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自己満☆って感じが強いね!
軒端荻のキャラデザが好きなのですが、よく読んでみると
・ふくよか
・美人
・あっぴろけ
などなど、「派手で下半身太め」が好きなあっちゃんのタイプに近しいと思
い、アイデアを忘れないうちに書こうと思ってこうなりました。
次回も平安組の話を書きたいです!次はちょっとシリアスを書きたい……。
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