・死ネタ
・カニバ…いや、人食い描写
・カプ感は香水程度。
・ひとつひとつがとても短い
・バトエン
・カプは鈴風(黒亜)×タルタリヤこと鈴(黒)タルと鍾タルです。
これらの描写などが問題無い方、あとついでに地雷はほんとに無い方はご覧ください。
計3つの別軸のお話です。
鈴(黒)タル
ぶちり
腕を千切って
「あ…」
ばき
口に運んで骨ごと食らう。
「あー…」
ぐちゅ、ばき
嫌な音が、そして、嚥下音が鳴り響く。
「あーあ…なんで、なんで、言ってくれなかったんだろう…」
生きたいって。
ねえ。
「タルタリヤ…いや、“アヤックス”。どうして、“食べて”なんて言ったの?」
静かに笑った彼は頭を一口で飲み込んだ。
鍾タル
一体どれくらいの時が過ぎたのだろうか。
今ならあの人の恐怖がわかる。
もう名前も思い出せないあの人。
岩のあの人。
友人は、大切な人はみんな俺を置いていった。
ずっと、ずっと反芻する。
摩耗して、消えていく記憶を、少しでも長く残すために。
俺以外の命の息吹が感じられないこの世界で、大切な人たちに、最愛の貴方に2度目の死を与えてしまわないために。
鍾タル?
抱きしめた身体から体温が流れ落ちてゆく。
彼は、目を覚まさない。
「…またいつか、だな。 。」
次は何になっているのだろうか。
また会える日を、心待ちにしている。