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続きが気になる(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク 何日でも待ってますね(*^^*)
しばらく雨が続いていたが、今日は珍しく快晴のようだ。
清々しい空は僕の心をスッキリとさせてくれる。
昼休み。
学校で、僕が窓の方に意識を奪われていると。
[何眺めてるんだ?]
前の方から、聞きなれた声が僕の耳に届いた。
[んー。空]
[空かー。そういや、今日珍しく晴れだな。外でサッカーしようぜ!]
[僕はいいや]
[気の乗らない奴だなー!少しは興味持てよー!]
[僕は読書するの]
この絡んでくるやつは中杉颯大(なかすぎ、そうた)。
幼稚園からの付き合いである。
幼なじみ歴9年~10年ぐらいだろう。
[んじゃあ、クラスのやつらとするかー。お前もたまには運動しろよー?]
[ハイハイ。いってら]
[いってきー!]
教室は、僕以外誰もいなかった。
やっと1人になれる。と、気を抜いた時だ。
[君……やっほー……また、…あっ…たね]
まるで、電波の状況が悪い時の通話のような声だった。
[その声、どうしたんですか!?]
[ああ…大丈夫……通信が……ね…晴れだから、電波の状況が……]
通信……?晴れだから、電波の状況が……?
電波が悪いのは雨の方がおおい気がするし、それに、通信ってなんなんだ。
少女は今ここにいるぞ。確かに、存在してるぞ。
[本当……ごめ…ん…ノイズ音うる…さくて…無理してここに…いるから……まあ…気にしないで…]
ズサザ、ザザっと喋るためにノイズ音が耳をつんざく。
[無理しているって、一体何が…いっつ…!?]
右のこめかみに、突然痛みが出た。ズキズキズキズキと、僕の頭をもてあそんでいるかのように。
僕は意識を失ってしまった。