ガラガラ…
教室の扉を開けると、もう双子が登校していたんだけど…
雪「はるちゃんおはよー!」
蒼「はよ」
夕「おはよ!ねぇねぇ、さっきの誰?」
おや。
どうやら 教室の窓からバッチリ見えていたらしい。
双子と夕海が私の席の周りにきて言う。
は「さっきのは文化委員が一緒の先輩だよ。たまたま会ったんだ〜」
蒼「大丈夫?何もされてない?」
雪「僕のはるちゃんが〜」
は「誰が僕のはるちゃんですか、みんなのはるちゃんです」
雪くんが机に顔を乗せてむっとする。
ハムスター雪斗の再来だ。
夕「あの先輩、すごい周りに女の子いたね。はるちゃんめっちゃ睨まれてたけど大丈夫だった?」
夕海が心配そうに聞いてくる。
まじか。気づかなかったよ。
は「あ〜まぁ大丈夫なんじゃない?知らんけど」
4人で喋っていると、教室の後ろの扉から涼風くんが入ってきた。
あ…昨日のことがあって気まずい。
涼風くんはこちらに見向きもせずに席に座ると突っ伏した。
また寝てる…。
そんな涼風くんを見るなり、雪くんが立ち上がり寄っていく。
雪「凛〜おはよーさん」
凛「…ゆき、おれねる」
雪「もうすぐ先生くんで?」
後ろの方の席で雪くんたちが話しているのを横目に 夕海と蒼くんと3人で話す。
夕海が自分の髪をいじりながら言う。
夕「涼風くん、あんまり喋らないよね」
蒼「まぁ静かなほうだな」
は「うちら嫌われてるから…」
蒼「嫌われてはないだろ、どちらかというと無関心」
うっ蒼氏。
それはそれで悲しいです。