俺は今から、告白をする。
これまで、この高校生活でずっと片想いをしてきたあの人に。
「よし、大丈夫だ。練習通り行けば、きっと上手く行く」
屋上の扉を開き、夕焼けの景色を確認する。この景色が俺に頑張れと言っているようで、何だか緊張が緩くなった。そうして、俺は人の気配がある場所へ視線を向ける。
そこにいたのは、予想通りの人物、『あの人』ではなく────
「……やあ」
「──え?」
隣のクラスで、イケメンと噂の清水蓮斗。こいつとは関わったこともない。それに、ここに呼び出しもしていない。となると、なぜ蓮斗がここにいるのか。
「なんでお前がここにいるかって?そりゃあ、君に用事があったからさ」
「………………は?え?よ、用事……?俺に?」
一体用事とは何なのか。それに、あの人はどこにいるのか。明らかに動揺しているのが、自分から見ても分かる。
「うん、君の好きな人から伝言で。確か、何だっけ、告白の返事はNOでって言ってたよ」
──こいつは、蓮斗は何を言い出しているのか。そんなことがあるわけがない。
だって、今まで、あんなに仲良くしていたのに。あっちだって、明らかに好意を向けてくれていたのに。
「ドッキリか何かなら、早めにネタばらしした方が身のためだぞ?」
俺は騙されない。蓮斗は嘘を付いている顔をしている。
「あははっ!そんな怖い顔しないでよ。冗談だよ、冗談」
ケタケタと笑い、持っていた缶ジュースを俺に向かって投げてきた。いきなりのことだったので、落としかけたが、ギリギリでキャッチした。
「君の好きな人、用事があって今日は来れないんだって。せっかくだし、なんか話そうよ」
「……は?なら、最初からそう言えや。ていうか、なんで俺がお前なんかと話さなきゃいけないんだ?」
俺は蓮斗に文句を言いながら、貰った缶ジュースをプシュッと開けて、一気に喉に流し込む。味は濁ったコーラのよう。
珍しく、ラベルがなかったジュースだったので、何味かは分からないが。
「えー傷付くなあ。僕のこと嫌いなんだー」
「……そりゃそうだろ。お前みたいにモテる奴、非モテの俺からしたら敵でしかないからな」
噂では、彼女が十人以上できたことがあるとか。見た目に見合った噂だったので、信じないことはできない。
「シュウくんって非モテかなー?僕は結構イケメンでモテそうだなーと思うけど」
「……お世辞でも笑えねえ。お前に言われると、ゾクッとするわ……って、──あれ?」
何だろう。瞼が重いし、視界がぼやける。
それに、体に力が入らなくて、やばい。俺、倒れ──────────。
意識があったのは、それまで。気付けば俺、水原シュウはその場で気絶していた。
──「ぉーい?起きて~」
声がする。この声は、蓮斗か。どうやら、俺は気絶するように寝ていたらしく、ゆっくりと目を開く。
「…………あれ、、、──?」
目の前に広がったのは、屋上ではなく、誰かの部屋。壁を見てみれば、全面には俺のプライベートの写真が。そして、俺の目の前に立っていたのは、蓮斗だった。
「あ、驚かせちゃったか~。でも、なんでも貰った物を口にしない方が良いよ」
「……貰った物って、まさか、お前──!」
「怖いなあ、そんな怒らないでよ。こうでもしないと、君は僕のものになってくれないし」
体を動かそうとしても、椅子に縛られているらしく、動けない。その屈辱に俺は歯をギシギシと鳴らした。
「誰がお前のものになるかよ!それに、何言ってんだよ、お前……気持ち悪ぃんだよ!」
何を理由にこんなことをするのか。放たれる言葉で、想像せずにも察せた。
「…………っ流石にそれは傷付くな。でも、当たり前の反応だよね」
「分かってんなら、早くこれを解けよ!」
今すぐここを出たい。こんな奴と一緒にいるなんて、こんな奴に監禁されるなんて、これ程までに最悪なことがあって堪るか。
「え~嫌だ。せっかく手に入れたし、君が僕のものになって、絶対にどこにも行かないって保障ができるなら良いけど」
「死んでもやだわ!何なんだよまじでお前!」
蓮斗と関わったことなんて、一回もない。
『絶対に』だ。なのに、なんでこのモテ男は俺なんかを監禁する?
「…………いい加減、静かにしてくれないかな」
そんなことを考えていた時、蓮斗がトーンを下げて言うと同時に性器にツーンという痛みが走った。
「ぁぁぁぁぁあ゛!」
──ちんこに何か、刺さってる。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い!
ていうか、なんで?俺のズボンは?パンツは?
痛みに襲われる中、涙目で下半身を確認してみる。すると、そこにあったのは、刺さっていたのは、棒のような何か。
想像を絶する痛みに、俺は叫ばずにはいられない。
「あー、ごめんね。逆に騒がしくなっちゃった」
蓮斗はケタケタという喋り方で言いながら、その棒を変に弄る。滅茶苦茶痛い。
血は出ていないだろうか。
目を向けるのも怖い。
「ねえ、どうする?このまま僕のものになるなら、今すぐこれ外してあげて良いけど?」
その蓮斗の言葉に涙を流しながら、俺は必死に首を振る。すると、鼻をフンと鳴らし、優しく、ゆっくりと棒を抜いていく。
──ああ、ようやく解放される。
そう思っていたのに……。
「ぅぁ゛ぁぁぁああ゛!」
蓮斗は棒を上下に動かしながら、俺の苦しむ姿を楽しむ。
──なんで?嫌だ!嫌だ!嫌だ!痛い!痛い!痛い!
「はははっ!シュウのその顔、可愛いねえ。ずっと、その顔を見たかったよお……」
俺の苦しみなんか、どうでも良いのだろう。蓮斗は楽しんでいる様子で、棚から何かを取り出す。
「……そ゛れは……?」
「ああ、これ?媚薬。痛いだろうから、気持ち良くなるようにさ」
すると、蓮斗は媚薬を丸ごと一本俺に無理矢理飲ませ始める。
──ゴクゴクゴク。
とても苦く、こんなものを飲むなんて最悪だが、痛みから解放されるため、そう思い、我慢して飲んだ。
けれど、それだけではないようで──。
「じゃあ、次はこれを君のお尻に飲ませてあげよっか♪」
「────…………は?」
二本目の媚薬を取り出し、俺の脚を掴んで、お尻が丸見えの状態に。そして────。
「はい、どうぞ~」
次の瞬間、飲み口をお尻の穴に差し込み、液体を流し込む。
「う゛っ!あっ……///」
「あぁああ……///」
腸に、前立腺に、その液体が染み込む感じがする。気持ち悪いのに、気持ち良い。
棒の痛みも、なくなってきていた。
「もう効果出てきたの?早いなあ」
──ズブズブ、ズブズブ。
ゆっくりと、段々と、早く、棒を動かしていく。その度に、情けない声を出しながら、快感を感じる。
「そ、れ、やめ……///」
今すぐ、ここから逃げ出さないと。
こんな奴から、逃げないと。
そう思うのに、体が思うように動かない。縛られているのさえ、俺を興奮させる状況になってしまった。
「さっきの威勢は、どこに行ったんだろうね」
全てを透かしたような真っ黒な瞳。俺は、その瞳に恐怖を感じながら、快楽に溺れていく。
「じゃあ、そろそろ、僕のものになってもらおうかな……❤︎」
「…………えっ?//」
蓮斗がズボンを脱ぎ、パンツを降ろす。すると、硬く、熱くなっている大きなブツを見せ付けて、ゆっくりと俺のお尻に挿れようとしている。
「……っ///そ、れだけは……やめ……ろ!」
快楽が体を支配する中、俺は根性で声を絞り上げた。が、それも無意味で──。
「えいっ!」
ズポンッ──。
「んぁっ゛……///」
舌が口から押し出され、俺は思わず、アヘ顔というものをする。後ろからするのなんて、初めてのハズなのに。
もう、戻れない。もう、諦めなきゃ。
まだ、あの人に何も伝えられてないのにな。
「もっ゛……//やめ……!苦し……///」
今すぐにでも溢れ出そうな精液。しかし、棒が射精するのを邪魔してきて、更には、後ろからも感度MAXで突かれる。
こんなの、耐えられるわけない。
「……苦しい?やめてほしい?じゃあ、僕のことが好きだって、僕だけのものになるって、約束して──?」
──そんなの、ずるい。
今更、断る理由がなくなった。
「……お願い、します……。大好き、だから、蓮斗だけのものになるからぁ──!イかせて、くださぃ……//」
ゾクゾク、ゾクゾク。
蓮斗の表情が変わるのを感じ取る。そして、蓮斗がゆっくりと棒を引っこ抜いて、俺が射精すると同時に蓮斗はお尻の中に熱くてドロドロした液体をビクビクと流し込む。
「──ぁぁ゛ぁぁぁぁ❤︎////」
声にならない声。汚れた、汚されてしまった。嫌いなハズなのに、許せないハズなのに。
絶頂した後、俺はどうしようもない事実に、椅子ごと倒れて、表情を暗くした。
──『これで今日から、シュウは僕のものだね❤︎』
コメント
2件
素敵な作品ありがとうございます! 美味しかったです!