主人公・いるまは、シクフォニのメンバーとして活動する、ごく普通の高校生アイドル。
――ただ一つ、誰にも言えない秘密を除いて。
それは、いるまが腐男子だということ。
しかも、その「推し」は、他でもない――同じグループのメンバーたち。
家でこっそり創作小説を読んではときめき、メンバー同士の何気ない距離に心を乱され、内心で一人パニックになる日々。
けれど、メンバーたちはそんなことを知らず、無防備にいるまに近づいてくる。
隣に座る。
名前を呼ぶ。
笑いかける。
ときには、いるまを独り占めするような態度も見せて――。
なぜか昔から、いるまはメンバーみんなに愛されていた。
守られて、甘やかされて、大事にされている。
その理由を、いるま自身はまだ知らない。
そしてメンバーの中にもまた、
いるまに対して、ただの「仲間」ではいられない感情を抱えている者がいて――。
秘密を隠す腐男子アイドルと、
秘密を抱えて愛してしまったメンバーたち。
これは、
「推す側」だったはずの少年が、
「愛される側」の物語に巻き込まれていく――
甘くて、苦しくて、優しい、物語