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主が転生したお話

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主が転生したお話

3 - 梅とネギトロ美味し。

♥

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2022年11月21日

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私は、スペシャルマッチを観るため、大田区にある総合体育館に来ていた。

「大きい…!!」

想像の数倍大きい会場に、感嘆の声をあげた。

入口はどこかとキョロキョロしていると、黒いのぼりに白い墨で筆を滑らせたような『おにぎり宮』の文字のあるキッチンカーが出ている事に気が付いた。

おにぎり宮…食べたい!!!

そう思い、財布を鞄から取り出してキッチンカーに歩み寄った。

「何になさいますか?」

少し関西弁が残った感覚のある言葉に、うーん…とメニュー表を睨む。

ここはやっぱり王道の鮭にするか…いやでも梅干しも美味そう……ネギトロ、、あっ、ツナマヨ!!!

数秒間、メニュー表と睨み合って、やっと決めることができた。

「ええと、梅干しとネギトロひとつずつ!」

わかりましたーと返事をする治に、あぁ、やっぱイケメン…と見蕩れてしまった。

ちょお待ってて下さい、とキッチンカーの奥の方に消えてしまった治を待つ。

少しして、湯気が立ちのぼるおにぎりが2つ入った袋を持って表に出てきた。

「梅とネギトロひとつずつで、200円ですー」

200円をサッとトレーに乗せて、袋を受け取る。

袋の中から覗くおにぎりについ顔を綻ばせた。

「ありがとうごさいました〜…あ、入口はアッチですよ、楽しんでって下さいね」

さっき私がキョロキョロとしていたのを見たのか…ニコニコと見送ってくれた店主…治にペコリと頭を下げ、入口に向かいながらそんな事を考えた。

人混みに押しつぶされそうになりながらもおにぎりは潰れないよう大事に抱え、自分の席へと移動する。

アリーナ席…やっぱりコートに近い!!値段は高かったけどそれ程の価値大有だ!!!!

少しすると、選手達が入場してきた。

「…ほ、本物……………」

Aチーム、Bチーム共に顔面偏差値が高い。

そしてやはり背もお高い。

私が周りの客…いや、それよりも熱い視線を送っていると、Bチームに夜久さんがいることに気が付いた。

何やら楽しそうに山本猛虎サンと話している。

うーん…尊い!!!

どデカいこの感情を頑張って留める。

あ、おにぎり食べよ。

まずは梅干しから。

周囲の目なんて気にもとめずに大口を開けて頬張る。

梅干しの酸っぱさが口いっぱいに広がる。

思わず口をすぼめてしまった。

こんなに酸っぱい梅干し久しぶりに食った!美味い!!

しかも海苔パリパリ!?ふやけてないだと!?最高だ!!!!

女のプライドも捨てたもんじゃないなと思いながら食べていると、いつの間にか無くなってしまっていたのでもうひとつのネギトロに手を伸ばした。

これもまた美味い。

わさび入りなのだが、あまりわさびの主張は激しくないし後味もスッキリしている。それに海苔はやっぱりパリパリだし鮪の風味も良き。ネギに関しても申し分は無い。

つまり美味い。

いやぁ…おにぎり宮のおにぎりいつか食べたいとは思ってたけど……こんなに美味しいなんて聞いてないて。

もう少し買っとけば良かったと後悔していると、試合が始まった。

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