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#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。
その日は休日前夜で、どうやって過ごそうかと思っているとドアをノックする音が響き渡った。
「どうぞ。」
主が返事をすると、クロウザーがアタッシュケースを手に持って入って来た。
主が不思議そうに視線を送っているのが分かったのか、クロウザーは不敵な笑みを見せながら主の前に差し出した。
「これが気になるようだね。部下に頼んでいたものだよ。」
クロウザーはアタッシュケースを開けて主にその中身を差し出した。丁寧に包装されていて綺麗にリボンがかけられていた。
袋の中を見てみると、それは主が街に行った時に見付けた髪飾りだった。
主は以前クロウザーと一緒に出掛けた時に鳥の羽根の形をした髪飾りを雑貨屋さんで見掛けたのだが、手持ちがなかったため買えなかったものだった。
「…これって!」
「気に入った?…っていっても、気に入ってくれないと困るんだけどね。」
主はわざわざ部下に頼んで買ってきてくれた事に胸の高鳴りを覚えた。
「ありがとう、嬉しい♡」
主はそう言って髪飾りを抱き締めた。
「フフ…そうか。そんなに喜んでくれるとは思わなかったが、君のそういう反応が見られて何よりだ。…じゃぁ、次は君の番だ。君は俺に何をくれる…?」
クロウザーは主の髪を一束掬い取り、キスをした。その時に主は椅子から落ちそうになるが、クロウザーが抱き留めた。
「おっと…驚かせちゃったかな?顔に出やすいのは、君の癖だ。そういう反応、分かりやすくて助かる。
…今日も君の事を教えてよ。俺はもっと君の事が知りたい。良いよね?ご主人サマ。」
クロウザーは言い終わる前に主を抱き締めると主の顎を親指と人差し指で持ち上げ、自身の唇を重ねた。
(こんな日の浅い執事を…しかもマフィアのボスを…俺から告白したとはいえ、まさか選んでくれるとは思いもしなかったな。)
「……んっ……ハァ……っ、クロウザー?何か考え事してるの?」
「相変わらず君は鋭いね。…でも、これから先は何も考えられなくしてあげるよ?」
クロウザーはそう言うと、主を横抱きにしてベッドに寝かせ額にキスを落とした。 お互いに見つめ合うと、どちらかともなく顔を近づけ唇を重ね合わせた。
クロウザーは唇を重ねたまま主の服を脱がせると、そっと主の胸を優しく包み込みゆっくりと堪能していった。
「…んっ…ハァっぁ…」
(もしかして、何で私がクロウザーの事選んだか気になってるのかな…?そんな事考えなくても良いのに。)
「…君も考え事かい?」
主はクロウザーに言われ、隠し事はお互いに出来ないと思いつつみ隠さず話す事にした。
「クロウザー…私は付き合う相手は誰でも良い訳じゃないよ?クロウザーの仲間思いなところとか、突き離すような言い方するけど愛が込められてたり…ファミリーの人達を大切にしてる思いだったり、そういうところに惹かれたの。
肩書きなんてどうでもいい。…そんなのじゃないの。私はマフィアのボスのクロウザーとしてじゃなくて、クロウザーだからクロウザーが好きなの。ん〜…伝わってる?」
“肩書きなんてどうでもいい”クロウザーはその言葉に目を見開いたが、その後の主の言葉もクロウザーの心を惹きつけて離さなかった。思わず声を出して笑い出してしまい、主は何故そんなに笑っているのか分からなかった。
「っフフ…、君には負けたよ。…いや、勝ち負けじゃないな。俺は、自分で思ってるよりも君の事が好きみたいだ。」
「私もクロウザーの事、好きだよ。」
主はクロウザーの首に手を回し、クロウザーも主の頭を撫でながら唇を重ね合わせた。
お互いに胸の引っかかりがなくなり、お互いに本能に抗わず素直に求め合い続けた。
「っんぅ…ハァっハァ…ぁ、」
クロウザーの指が主の中に入って来ると、クロウザーの指をギュッと締め付けた。
「君は本当に可愛い声でなくね。…もっと聞きたくなってしょうがない。」
クロウザーの指が主の気持ち良い場所を探し続けながらも、主は体を脈打たせ甘く縋るような声をあげ続けた。
「んぁ…ハァっ…ぁあ!…ハァっんぅ、」
クロウザーは気持ち良いポイントを見付けると指の動きがだんだんと激しくなり主の中を掻き乱していき、主はクロウザーの腕を掴みながら何度も達し続けた。
「っぁあ!…ハァっんぁぁ…ハァっぁ゙あ!お願いっクロウザー止まって!っぁあ…ハァっ」
クロウザーはイタズラな顔で主の額にキスをすると主の制止も聞かず、ひたすらに掻き乱していった。
クロウザーが指を抜くと、恍惚とした表情をしながら指を舐めた。
(…俺だけにこんな姿を見せる俺だけのご主人サマだって思ったら、ゾクゾクするね。)
クロウザーはそう思いながら、主の体をそっと撫でると主は体を強く脈打たせた。
「っ!…ハァっ意地悪っ…」
「ちょっと意地悪し過ぎたかな?…じゃぁ頑張ってくれたご褒美に俺のをあげるとするよ。」
クロウザーは自身のものを主の秘部に当てがうと、一気に主の中に入れた。
「っぁあ!…ハァっ…ん゙ぅ゙…ハァ…ハァっ」
「君のその顔を見ていられるのが俺だけだと思うと、優越感に浸れる。…いつまでもこうして見ていたい気分だ。」
(クロウザー…?何考えて、)
主がそう考えていると、クロウザーは主の中を掻き乱していった。
「っぁ!ぁあ…ハァっん゙ぅ゙っ…ハァっん゙ぁ゙あ!」
「もう何も考えられなくしてあげるよ?ずっと俺の事だけをみて居れば良い。君は俺のなんだから…」
クロウザーは自身の唇を主の唇に重ね、主の中を激しく掻き乱した。
何度も達し続けた主は甘く縋るような声を上げ続ける事しか出来ず、体を脈打たせながらクロウザーの首に手を回していた。
「っん゙ぅ゙…ふぁ…ハァ…ん゙ぅ゙ぅ゙っ…」
クロウザーは主の頭を優しく撫でながら耳元で囁いた。
「ねぇ…いつか、天使の脅威がなくなった時は君を仲間として俺のファミリーに入れてあげても良い。1度主従関係を結んだよしみだ。
良いポストを用意しよう。望むものも何だって与えてあげるさ。ただその代わり…今度は君が俺を『ご主人様』と呼ぶ事になる。
そうだね…俺のファミリーに入ったら君にハマりそうなのは、俺のお嫁さんかな?いつかそんな日が来ると良いね♡…って、今は答えられそうにないか。」
クロウザーのものが主の気持ち良いポイントを的確に刺激し続けるため、主の中は蠕動運動をしてリズミカルにクロウザーのものを締め付けていた。
(相変わらず君の中はとても具合が良い。今すぐにでも持っていかれそうな感覚にさせてくるんだから。)
「っん゙ぁあ!ハァハァっぁ゙あ!ん゙ぅ゙ぅ゙っハァ、」
クロウザーは我慢し切れず、主のお腹の上にあたたかいものを吐き出した。主はやっと終わったと思ったのだが、クロウザーは再び主の中に入れた。
「…っぁ゙あ!」
「言っただろ?君のその顔をいつまでも見ていたいとね。…俺の気が済むまで付き合ってくれると助かる。」
骨の髄までむさぼり食う獣のように、クロウザーは主を求め続けた。
†††
いつも休みの日でも早く起きだすはずの主はクロウザーが起きても、起き出す事はなかった。
(…いつもなら、遅くてもこの時間に起きるはずなのになかなか起き出す気配がない。息はあるから大丈夫なはずだが、昨日は無理をさせ過ぎたかな…?)
クロウザーはこのまま眠りから覚めないのかもしれないと思ってしまい、少し心配になり主を抱き締めながら祈るように目を閉じた。
(早く起きて俺の事を安心させてくれ。)
クロウザーが抱き締めてしばらくすると、主は瞬きをしながら目を開けた。
「…んっ…クロウ、ザー?苦しいよ…」
主は寝ぼけた状態でクロウザーの方を見ると目に涙を浮かべていた。
「どしたの!?…悲しい事でも、」
クロウザーは主の言葉を遮るように主の唇に自身の唇を重ね合わせた。
「…君が、居なくなるかと思ったんだ。いつになってもなかなか起きなかったから、少し心配してしまってね。」
仕事の疲れも相まって、クロウザーとの行為もありいつも起きる時間を大幅に過ぎている事をその時に知った。
「…私、こんな時間まで寝てたんだ。心配させてごめんね。」
「いや…昨日、君に無理をさせてしまっていたせいだ。お詫びに今日は俺のファミリー共々君に尽くすとするよ。」
主はそんな大袈裟な…と思ったが、1つクロウザーに頼んでみたい事があった。
「…じゃぁ、クロウザーが前に言ってたカフェに行こうよ。ファミリーの人が教えてくれた最近出来たって言ってたとこ。
あと…バスカルと会ってたくさん遊びたい!その時は、ハウレスとバスティンも呼んでも良いかな?2人とも会いたがってるんでしょ?」
クロウザーは頬を緩ませながら、主の額にキスを落とした。
「分かったよ。でも、バスカルが来るまでは2人きりのデートとしよう。」
その日の午前中はクロウザーに貰った髪飾りを着けて、2人きりでデートを楽しんだ。
午後からはファミリーの人が屋敷にバスカルを連れて来てくれて、広い庭をバスカルは駆け回った。
ハウレスとバスティンはもふもふしながらバスカルと楽しく遊んでいた。
fin.
次回🐈⬛
コメント
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第19話、読み終わりました。クロウザーが主さんのために髪飾りを用意してくれたシーン、すごく胸が温かくなりました。あれ、前に二人で雑貨屋で見かけて「買えなかったやつ」ですよね。そこを覚えていて、わざわざ部下に頼んでまで手に入れてくる執事魂、痺れます。 それと「肩書きなんてどうでもいい、クロウザーだから好き」という主さんの言葉が本当に素敵で。クロウザーが笑い出しちゃう気持ち、すごくわかります。あの言葉には相手の本質を見抜く愛があって、読んでるこっちまで幸せな気持ちになりました。朝の「居なくなるかと思った」という不安を打ち明けるクロウザーのギャップにもやられましたね…。次回も楽しみです。