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7 - 第8話 宮兄弟2

♥

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2024年04月21日

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「🌸はよ出んと遅刻するぞ」


侑兄に言われて急いで靴を履いて外に出る

あれ治兄もいる、両サイドでかいのに挟まれててなんか落ち着かないんだけど

2人は普通に私挟んで会話してるし……

後ろから昨日のクラスメイト達の声が聞こえてくる


「出来る方の宮に挟まれてて可哀想笑」

「出来ない方から若干出来る方に昇格したぐらいでお兄ちゃんと同じになった!とでも思ってんじゃね?」

「🌸さんってそんな感じだよね笑」


アイツら懲りないな

昨日見せつけてやったのに相変わらずうぜ

両サイドからピリピリした圧を感じる


「なんやあのクソ豚…」

「治兄、口悪いよ」

「サムよりアイツらのが口悪いやろ」


およ?私が馬鹿にされたからピキってる

昨日の夕飯ぐらいからなんか私への対応が変わってきてる


「いつも通りだし気にしなくていいよ」

「は?いつもなんか言われとるん?」

「ぁ、いや昨日だけ…なんか怒らせてごめん、」


侑兄が思った以上にキレるから慌てて謝る

2人にお前悪ないやろって怒られる、えー…


侑兄がクラスの子に話しかけに行こうとするから全力で止めて学校に行った

ほんっと朝から一苦労だよ

席に着いてからスマホを開くと中学の時の友達からLINEが来ていた


「久しぶりに遊ばん?𓏸𓏸と△△もいるよ」いつ?とLINEを返すと「今」って、いやこっち学校なんですけどね。最近誘い断りすぎて気まずいし、こっからは未読無視



昼休み--


侑兄がお弁当をもって教室に来た


「……何で来たの」

「え?アカン?」

「……」


クラスメイトからの視線が痛い

「不仲だと思ってた」「意外と顔似てんねや」「妹に頼べば侑先輩と繋がれるとちゃう?」色々言われててムッとする


「🌸ー、お昼一緒に食べよってなんでツムおるねん」

「げ、!サム!俺がここに居ちゃアカンの?!」

「珍しく俺らと食わない言うからどこ行くんやろって思ったら🌸とこかい」

「いや、もうなんでもいいから2人とも帰って」

「「なんでやねん!」」


いやほんと勘弁してほしい


「あ教室だと注目浴びるから嫌っちゅーことか?」

「なんや🌸繊細やな」

「侑兄うるさい、繊細じゃない」

「角名と銀のとこ行こ」

「せやな」


2人に無理やり手を引かれ教室を出る

めんどくさいので特に抵抗はしない


「角名ー!見て!妹!!」

「雑な紹介やな」

「え、連れてきたのウケる」


まったくウケてる顔じゃないやん

言葉遣いめっさギャルでこっちがうけるわ


「あれ銀は?」

「購買」

「へーめずらしいなぁ、🌸こっち座り」

「はぁ?!なんでやねん!こっちやろ」

「はぁ?ってなんやねんガキか」


いやもう2人の間でええやん?

「ここでいいよ」と言って二人の間に収まる


2人が私を間に挟んで喧嘩する、うるさいなぁ

そんなとき私のスマホが鳴る

あー、未読無視続けてたら電話きた


「「誰」」

「中学の時の友達」


兄達の顔が少し引き攣るのがわかる

まー、良いヤツらとはお世辞でも言えないよね


「何まだ関わっとるんか?」

「いや、まぁ……」


関わってるちゃ関わってるけどLINEだけ

話していたら侑兄が勝手に通話に出る


「ちょ、」

『出るの馬鹿遅い笑、🌸お久ー』

「あーうん」

『今から学校抜けて来てよ、今カラオケいるんだけどナンパしてきた男の人が奢ってくれるって』

「興味無い」


両サイドから行くなって圧が凄いかかってくる

目の前の角名さん?は若干ニヤついてる


『あんた最近ノリ悪くね?何真面目ちゃん気取り?似合わないからやめなよね笑』

「……えー違うよ」

『じゃあ今から来てよ、あんたの元彼も喜ぶと思うし』

「ぇー、、」

『彼氏でも出来たん?ガード固くね?』

「いや、」


「🌸お前いつもこんな扱いなん?」


治兄が喋る


『え?誰かといんの?』

「兄だけどなんか文句ある?」


電話越しにキレ散らかす治兄

角名さんはその様子を写真に撮る


『え笑、兄って🌸の?めっちゃ仲悪くなかったっけ?笑』

「うるさいな、お前に関係ないやろ」

「サム、変われ」

「おいクソアホ豚、二度と🌸に近づいたら許さへんからな」


二度とその汚い声聞かせんなって言って通話を切ったあとブロックして非表示にする侑兄


「いややりすぎ笑」


角名さんが笑う、侑兄はこんくらいして当たり前やって怒りながらお弁当を頬張る

治兄は…静かに1番キレとるわ

LINEブロックされちゃったけどめんどくさかったからいっか


「🌸さんってバレーやってたの?」

「……ぇっ」


両サイドの動きが止まる

別にバレーって単語地雷みたいな扱い

確かに兄達と比べられるバレーは嫌いだけどバレー自体は好き


「昔ちょっとだけ」

「へー結構上手だよね」

「……はぁ」


兄達が隣にいるのに私なんか褒めて何になるんだか、とひねくれてしまう考えを辞めたい

侑兄は気まづそうにそっぽ向いてるし、治兄は何も聞いてないですーってしてる


「高校ではもうバレーしないの?」

「……しないですね」

「じゃあ男バレでマネージャーやらない?」

「え?男バレ?」

「まぁまぁ強いよ、見てて面白いと思うけどどう?」

「……考えときます」


正直兄達がいる部活になんて入りたくない

日に日に上手くなっていく兄弟を見てると惨めになる、私は心が狭い


続く--

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