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花暦三十日

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花暦三十日

2 - 心情

♥

380

2025年09月07日

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軍パロ。

三十日後に死ぬ🌵と、🧣の話。

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昨日、逃げるうに総統室に戻ってしまったせいで、少し入りにくい病室のドアの前で立ち尽くす。

通りすがりのこんそめやみどりに、「なにやってんの?早く入りなよ」なんて言われたりもしたけど、まだ踏み出せないまま。かれこれ10分以上はたってると思う。

どうしよう、なんて思って頭を抱えていると、病院のドアが音を立てて開いた。

「え、らっだぁさん?こんな所でなにしてるの?ぐちさんなら中居るよ」

絹のような綺麗な金髪をたなびかせ、少し短めのスカートを翻らせながらそう言うたらちゃんに「それは知ってるんだけどさぁ…」なんて歯切れの悪い返事を返す

「まぁ、なんかよく分かんないけどそこ邪魔だからはい、入って〜」

なんて言いながら俺を病室に押し込み、そのまま鼻歌交じりに帰ってくたらちゃん。

部屋の中には俺とぐちつぼの2人だけ


「あ〜、なんか、昨日はごめん」

「別に、気にしてないからいいよ」

「そっか」


響く沈黙。他の限界も、運営も、ぐちつぼの為に奔走しているのに、未だに割りきれなくて、嫌で、何もできてないのは俺だけ。総統なんて立場を任されているのに。自分の不甲斐なさに辟易して、溜息を飲み込んだ。


永遠に感じる程の静寂を破ったのはぐちつぼだった。ゆるりと開かれる口に、何を言われるのか怖くて身構える。


「…なぁ」

「なに?」

「今回はホント、誰のせいでもないからな。それに、アイツらが走り回ってくれてるなら、1ヶ月もあれば余裕で薬なんて見つかるだろ。」


…敵わないな。なんて思った。昔からそうだ。ぐちつぼの強さが、俺の弱さを補ってくれる。

余裕そうに言うぐちつぼのお陰で気が抜けて、思わず笑みがこぼれた。

「確かに。その上こんなに有能すぎる総統が居るのに助からない訳ないし」

「お?言うねぇ。あ、そういやついでにアレに水やってくんね? 」

「え〜…いいよ」

「なんでちょっと渋ったんだよ」

ふざけ合って笑って、いつもと変わらない日常を噛み締める。

アレ、と言われ指がさされた場所には、昨日は無かった黄色い百合が鮮やかに咲いていた。

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