テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この小説はnmmnです。nmmnルールを守った上で、他の人の目につかないところにて閲覧くださいますようお願い致します。
軍パロ。
三十日後に死ぬ🌵と、🧣の話。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
昨日、逃げるうに総統室に戻ってしまったせいで、少し入りにくい病室のドアの前で立ち尽くす。
通りすがりのこんそめやみどりに、「なにやってんの?早く入りなよ」なんて言われたりもしたけど、まだ踏み出せないまま。かれこれ10分以上はたってると思う。
どうしよう、なんて思って頭を抱えていると、病院のドアが音を立てて開いた。
「え、らっだぁさん?こんな所でなにしてるの?ぐちさんなら中居るよ」
絹のような綺麗な金髪をたなびかせ、少し短めのスカートを翻らせながらそう言うたらちゃんに「それは知ってるんだけどさぁ…」なんて歯切れの悪い返事を返す
「まぁ、なんかよく分かんないけどそこ邪魔だからはい、入って〜」
なんて言いながら俺を病室に押し込み、そのまま鼻歌交じりに帰ってくたらちゃん。
部屋の中には俺とぐちつぼの2人だけ
「あ〜、なんか、昨日はごめん」
「別に、気にしてないからいいよ」
「そっか」
響く沈黙。他の限界も、運営も、ぐちつぼの為に奔走しているのに、未だに割りきれなくて、嫌で、何もできてないのは俺だけ。総統なんて立場を任されているのに。自分の不甲斐なさに辟易して、溜息を飲み込んだ。
永遠に感じる程の静寂を破ったのはぐちつぼだった。ゆるりと開かれる口に、何を言われるのか怖くて身構える。
「…なぁ」
「なに?」
「今回はホント、誰のせいでもないからな。それに、アイツらが走り回ってくれてるなら、1ヶ月もあれば余裕で薬なんて見つかるだろ。」
…敵わないな。なんて思った。昔からそうだ。ぐちつぼの強さが、俺の弱さを補ってくれる。
余裕そうに言うぐちつぼのお陰で気が抜けて、思わず笑みがこぼれた。
「確かに。その上こんなに有能すぎる総統が居るのに助からない訳ないし」
「お?言うねぇ。あ、そういやついでにアレに水やってくんね? 」
「え〜…いいよ」
「なんでちょっと渋ったんだよ」
ふざけ合って笑って、いつもと変わらない日常を噛み締める。
アレ、と言われ指がさされた場所には、昨日は無かった黄色い百合が鮮やかに咲いていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!