どうも皆様、サカナです
流石に勉強しないとやばくてですね、どんどん投稿頻度下がって、多分2月中頃まで投稿クッッッッソ減りますごめんなさい🙇♂️
あとこの別界隈に浮気もしますすみません
ち、遅刻ですがめりーくりすます…
皆様サンタさん来ましたか?私はプロイセンちゃんの歴史書が上下セットで届きました
クリスマス…それは、イエス・キリストの誕生を祝う日であり、サンタクロースが良い子たちにプレゼントを配る日でもある。
毎年フィンランドが各国を巡って渡しているが、フィンランドに子供達の要望を伝えるのは親の側。
そんなことしている場合じゃないとしても、巻き込んだ子供達には何かしらお返ししなくては。
事情も落ち着いてきたことで、 アメリカは西ドイツに、ソビエトは東ドイツと自身の子供達に、プレゼントの要望を聞いていた。
「なあ西ドイツ」
「なんですか?」
「お前さ、クリスマスプレゼントは何を頼むんだ?」
「…兄さんがいいです」
クリスマスの1週間ほど前。
アメリカは夕食時に何気なくそう問いかけたが、西ドイツはそう返した。
「お前の兄貴?」
「父さんはいなくなってしまったけど…兄さんは、あの壁の向こうに行けばいるので。また会いたいです…」
なんて無欲なんだろう。
アメリカはそう思った。
普通このくらいの年齢なら、欲しいものなんてたくさんあるのではないだろうか。
ぬいぐるみ、服、美味しいもの、本だってカメラだって用意してやるつもりでいたのだが。
「…そうかぁ。おもちゃとかは欲しくねえのか?」
「フランスさんがよく遊んでくれるので大丈夫です。それに、本を読んでいる方が好きですし…」
「それなら欲しい本でもいいんだぞ?」
「本はイギリスさんがくださいますし、書庫にもたっくさんあるので大丈夫です」
家が広いことが仇になったかもしれない。
西ドイツは小さな口でスープを飲みながら、パンを頬張る。
なるほど、兄に会いたいか。
「まあお前は良い子だから、きっとプレゼントは届くだろうさ」
にぱっと笑うアメリカを、西ドイツは不思議そうな顔で見つめた。
アメリカたちがそうしている一方で、ソビエトもまた同じような質問をしているようだ。
「東ドイツ、クリスマスプレゼントはもう決まったのか」
暖炉の火に当たって本を読む東ドイツに声をかけると、東ドイツは笑って振り向く。
「ソビエトさん!決まりましたけど、サンタさんでも叶えられないわがままですよ」
「ほう、無欲なお前が珍しい。言ってみろ」
東ドイツの隣に座り、優しく頭を撫でつけながら聞いた。
「弟に会いたいんです」
ふにゃりと笑う東ドイツの言葉に、少し心が締め付けられる。
巻き込んだのは自分たち大人の都合なのだから。
「僕があの壁を建ててしまったから、ヴェストと過ごすことはもうできません。でも、やっぱり弟とは一緒にいたくって。こんな身勝手なわがまま、悪い子すぎてサンタさんが来なくなっちゃいますね」
「いいや、そんなことはない。お前は本当に良い子だ、東ドイツ」
そっと抱きしめて囁きかけ、ソビエトはなんとしてでもこの子の願いを叶えてやらねばならないと思った。
そのためには、あのクソアメ公と連絡を取らなければならない。
ソビエトは心底アメリカのことを毛嫌いしているし、向こうだってソビエトのことをクソコミーだのクソビエトだの散々な言いようだ。
しかしながら、嫌なことから逃げて子供の純粋な願いを蔑ろにするわけにはいかなかった。
「サンタさんはきっと、お前の願いを叶えてくれるだろう。さぁ、今日のところはもう寝なさい。夜は冷えるからな」
「はい!おやすみなさい、ソビエトさん」
「あぁ、おやすみ、東ドイツ」
自室へ戻っていく東ドイツを見送って、ソビエトは翌日に控えた会談でアメリカとこの話をしなければ、と憂鬱な気持ちになる。
だが、そんなことで笑顔になってくれるのならそれでいい。
迎えた翌日、まだクリスマス本番でないとはいえ、ソビエトは十を超える子供達へプレゼントを用意し、アメリカもまたソビエトと話をしなければならない。
互いに嫌な気持ちは共通している。
せめて煽り合わないようにしなくては。
プライベートまで奴に会うなんて、そんなの御免なのだ。
「はぁ〜…おい、ソ連」
「んだよアメ公」
「東ドイツくれね」
「は?」
会談が終わり、ソビエトが話しかけようとしたところ、先に口を開いたのはアメリカだった。
「西ドイツが東ドイツと会いたいって言うからさぁ、東ドイツくれね?ついでにドイツ全部ちょーだい」
アメリカはおねだりするように手を合わせて猫撫で声を出すが、ソビエトには当然ながら効かず、近づけた顔を押しのけられる。
「キメェしやらねえよクソジジイ。東ドイツは俺のだ」
「言い過ぎだろーがクソコミー!しゃーねーじゃん!子供の夢は叶えてやりてーの!」
ギャンと騒いだアメリカの声から耳を塞ぎ、目を逸らす。
「お前にそんな仏心があるとはな。そこに関しては、悔しいことに同意だ。しかも、東ドイツも同じことを願っている」
「…ほーん、で?俺にくれるってこと?」
「違えよ自己中。どうにかして2人を会わせるだけだ」
息を吐くように罵倒が飛び交うものの、話は少しずつ進んでいく。
「確かナチはクマのぬいぐるみを気に入っていたから、あの2人には揃いのぬいぐるみを渡そう。それから…」
「どっかしらで鉢合わせるっつーわけだな」
「あぁ。寝ている間に2人を…そうだな、確かナチ の別荘があっただろう。そこに連れて行こう」
「途中で起きたらどーすんだよ」
「そこは睡眠薬に頼る」
「うわ」
そうして別荘の掃除はフィンランドとアメリカ、ぬいぐるみの用意をソビエトが担当することになり、クリスマスまでの数日を、更に忙しく過ごすのだった。
クリスマスイブの夕方、各家で豪華な食卓を囲って、楽しく過ごす。
「ケーキもあるから、あまり食べすぎないようにな」
「はーい!」
「ねえぱぱ、ベラはまだたべられるわ!ボルシチをおかわりしたいの!」
「はいはい、これでいいか?」
「ありがとうぱぱ!」
「このパン美味しい…グルジアも食べてみて!」
「んむっ、もぐもぐ…もう!つっこまなくてもたべられるってば!」
人数が多い分、賑やかな食卓は楽しい空気でいっぱいだ。
東ドイツは静かに食事を楽しんでいたが、弟とは会えないのだろうという思いがいまいち明るくさせてくれない。
そんな様子を確認しつつ、ソビエトはもう少しの辛抱だと心の中で声をかけた。
東ドイツに渡したパンにだけ、少量の睡眠薬を吸わせている。
ぐっすりと眠るまでは、寂しさが紛らうように楽しく過ごしてほしい。
一方で、アメリカと西ドイツも楽しく食事をしているようだ。
「Heeeeey!親父ぃ!飲んでっかぁ〜!」
「うっわぁ…兄さん悪酔いしてる…」
「やめなさいこのバカ息子!西ドイツさんの前ではしたない真似をしないでください!」
シャンパン、ウイスキー、ビール…棚奥から引っ張り出してきたさまざまなお酒をちゃんぽんして、アメリカは盛大に酔っ払っていた。
「西ドイツくん、こんな兄さんでごめんね…」
「だ、 大丈夫ですよ」
ソビエトたちとはまた違う方向で賑やか極まりない。
カナダは西ドイツを避難させながら、取り分けてきたチキンやオードブルを食べさせている。
もちろんカナダも共犯なので、ほんの少し睡眠薬を混ぜているが。
2人は標的にされたイギリスに手を合わせて、テレビを見ながら過ごした。
やがて夜も更けて、楽しい食事は終わりを告げる。
ケーキも食べて満足した子供達は寝室へと戻り、東ドイツも西ドイツもベッドでぐっすり。
やはり兄弟に会うなんて無理なんだろうなぁ、と思いながら、やけに重たいまぶたを閉じる。
月が昇り、星々が夜空を彩った。
夢の世界に旅立った子供達を撫でながら、呟く。
「「メリークリスマス」」
「うー…ん…」
「んん…」
なんとなく隣に誰かがいるような感覚がして、東ドイツは目を開けた。
「だれ…?」
まず目に入ったのは、自分が今最も会いたかった人の顔。
「…ヴェスト?」
寝ぼけ眼を擦り、ぼんやりとしていた意識が覚醒してきた。
「…!!ヴェスト!ヴェストだ!!ねぇ起きて、ヴェスト!!」
「ううー…なぁに…?」
「っ〜!!」
「ふあ…おはよぉ、にいさん……兄さん!?!?」
「わああん!ヴェストだぁ!! 」
東ドイツは布団を捲り飛ばして西ドイツに飛びつき、その体温をゆっくり味わうように頬擦りをする。
「ぐすっ…サンタさんってすごいね!本当にヴェストに会えちゃった!」
「兄さん…兄さんだぁ…!本当に本物の兄さんなの?」
「そうだよぉ! 」
西ドイツも東ドイツを抱き返し、2人は再会を喜んだ。
「あ、ねえヴェスト」
「なぁに?兄さん」
「そこにプレゼントが置いてあるよ。ヴェストのものじゃない?」
「本当だね。 しかも大きいよ。兄さんのじゃないの?」
「まさか!僕はヴェストと会うことだけを望んだもの。それはきっとヴェストのだよ!」
「でもボクだって、兄さんと会えるなら何もいらなかったよ。じゃあ誰のなんだろう?」
2人は抱き合ったまま大きなプレゼントボックスを見つめる。
他には誰もいないし、この場所には覚えがあった。
自分たちもよく遊んでいた別荘。
まさか、まだこんなに綺麗な状態で残っていたなんて思っていなかったけれど。
その時、ガチャリと音を立てて扉が開いた。
「Good morning〜。もう起きてるみたいだな、メリークリスマス!」
「おはよう、東ドイツ、西ドイツ。サンタからの贈り物を受け取ってくれ」
「こ、これ僕たちのなんですか?」
「でも、兄さん以外何も頼んでないですよ…?」
困惑する2人に苦笑しつつ、アメリカはプレゼントの箱を開く。
「ほーら、キュートなクマのぬいぐるみがふたつ!これはお前らの分だ」
「このクマについてるリボン、お揃いだな。これがあれば、離れていても寂しくないだろう?」
ソビエトは水色のクマを東ドイツに、アメリカは赤色のクマを西ドイツにそれぞれ渡して微笑んだ。
明日からまた会えなくなったとしても、この子がいるなら大丈夫。
大人びているだけの小さな双子は、その日を一生の思い出にしたことだろう。
そして今もなおそのクマのぬいぐるみたちは、ドイツの寝室にあるサイドテーブルで、2人一緒に座っている。
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ぬぁああああ可愛ぃ、、、! ヴェストに会えて頰づりする東ドイツ可愛すぎる、、、!こういう時に一致団結するソとアメもてぇてぇですわ〜〜☆ はぁ、、、一生吸える、、、
いやあああああああああああッッ……😭😭😭😭💕💕💕💕 もう泣けますぅぅぅぅううう😭😭😭😭😭💕💕💕 健気で優しい双子の性格を使っているぅぅうううう😭💕💕 親思いな子達だし、なちがテディベア好きなの可愛いいいあああッッ プロシアちゃんの歴史書ッッ!?何それ欲しいでs((私のコピックペンはどこに行ったのでしょうか……