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智は、かすれた声で
〈唯一召喚権限進化(アブソリュート・ワン・サモン・コード)〉……
全宇宙最強戦神――イカロス……
と呟いた。
偏在と十方諸仏の空間――全宇宙が揺らぎ始める。
空間は光を放ち、天外無量尊の顔色が一変した。
危険を察知した天外無量尊は、如来と最高神を除く神々と仏たちに、即時退避を命じる。
天外無量尊、如来、最高神たちは警戒を強め、智を中心に円陣を組んだ。
――バチバチ‼︎
――ドォォン‼︎
――シュゥゥ……
煙の中から、何者かが姿を現す。
「マスターの生命反応、微弱と判断」
「――ここにいる者たちを、排除します」
「天外無量尊様を守れ!」
最高神と如来は防衛魔法を展開する。
「天外無量尊様を守るぞ!
絶壁ワイルドガード‼︎」
絶壁ワイルドガード
ランクSS
詳細:仲間を絶対に守る代わりに、魔力を大きく消費し、受けたダメージの2割を自分が肩代わりする。
ドドドドカーン‼︎
「天外無量尊様、絶壁ワイルドガードが破られます!」
バリーン――。
智が呼び出した存在は、凄まじい速度で天外無量尊へと接近した。
「天外無量尊を確認。
悪の元凶と判断――排除します」
全宇宙最強戦神イカロスは、
光の速度で戦場を駆け巡る
「弱点を確認‼︎ 終わりです」
グサッ‼︎
「能力なしで……なんということだ!
この私が、負けるなど……」
「あなたは……恐ろしい。
これも運命(さだめ)ですか……」
天外無量尊は、消滅した。
如来と最高神たちも反撃を試みたが、全員が瞬時に討たれ、戦いは幕を閉じた。
「マスター、回復を開始します」
「状態確認中――
末梢神経損傷、外傷性骨折、擦過傷、貧血を確認」
「分析完了。修復を開始します」
――二時間後。
「修復完了」
智の重症だった体は、完全に回復していた。
――数分後。
チュートリアル内では、約一ヶ月が経過していた。
「……ん?
ここは?」
「確か、偏在・十方諸仏の空間にいたはず……」
二十XX年 8月6日
「なに?!一ヶ月も経っているだと?あのチュートリアルサポート案内AI嘘つきやがったな‼︎」
智はステータスを確認する。
「ステータスオープン‼︎」
「……あれ?
チュートリアルサポート案内AIが、いない?」
「訓練は……クリアでいいのか?」
その時、智は気づいた。
「……能力が、ある」
「俺の〈唯一召喚権限進化〉が……!」
能力を使おうとした、その瞬間。
ピンポーン。
「……え? 誰だ?」
「はーい」
「すみません。
日本連合協会ハンターの者です」
「……はい?」
日本連合協会ハンター。
それは、世界の異常事態発生後、智がチュートリアルに入って一日後に設立された、
Sランク以上のみが所属できる超エリートハンター組織だった。
「そんな組織が……。
それで、用件は?」
「智様は、現在高校生ですよね?」
「……はい」
「でしたら、一週間後に開校するハンター学校の受験を、検討してみませんか?」
ハンター学校とは、モンスター討伐を目的とした育成機関である。
ランクが高いほど、卒業後の評価と推薦先は増える。
第一の受験が二千XX年 8月13日に始まります。合格すれば第一期生となる。
「強制ではありません。
ですが、将来性も収入面も、非常に有望です」
「……今の学校は?」
「退学していただきます」
「……マジか」
「本気です」
「受験は一週間後です。
お待ちしております」
智は、自分の未来と、手に入れた能力を見つめた。
「……よし」
「受験、するか」
智はスマホを手に取り、学校へ電話をかけた。
退学の手続きをする進めた。
――物語は、新たな舞台へ