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智は、日本連合協会ハンターの職員から
ハンター学校の受験を勧められ、受験することになった。
――一週間後。
智は、この一週間でできる限りの準備を整えた。
退学届の提出、受験料と入学時に必要な資金の用意。
そして一ヶ月分の情報を、短期間で必死に収集した。
「今日が受験日……本番か。
よし、頑張ろう‼︎」
智は、ハンター学校へと向かった。
「ここが……ハンター学校か」
「……人、多いな」
そこには多くの受験者が集まっていた。
「それではこれより、
第一回・ハンター学校入学試験を開始する」
試験官の声が響く。
「だが、受験する君たちに言っておく。
軽い気持ちで挑むな」
「新設校だからといって、
楽に合格できると思うなよ」
その言葉に、受験者全員が鳥肌を立てた。
――ただ一人、智を除いて。
「受験内容はシンプルだ。
私と1対1で戦ってもらう」
⸻
増田 綾(ますだ あや)
25歳/独身
ハンターランク:S
能力:正義の炎(ランクA)
詳細:
己の掲げる正義を貫くほど、
身体能力と耐久力が向上する能力。
※ハンターランクは世界基準で測定され、
現在は各地に専用装置が設置されている。
⸻
「それでは、1v1を開始する!」
次々と、受験者と綾先生の1v1が行われていった。
「次だ」
「はい」
「おい、マジかよ……
あの子がここにいるのか!」
その瞬間、智は思い出した。
「あっ……ニュースで見た。
姫野桜‼︎」
⸻
姫野 桜(ひめの さくら)
16歳
ハンターランク:未定
能力:桜の園
ランク:SS
詳細: 半径50mの桜が舞う空間を展開し、
敵のステータスを25%低下、能力の一部を封印させる。
※長時間使いすぎると、膨大な魔力の消費と体への負荷で体が壊れる可能性もある。
自身はステータス30%上昇。
空間内のすべてを把握可能。
⸻
激戦だった。
結果は――
姫野桜の勝利。
そして、ついに智の番が来る。
「お願いします、先生」
「ああ、よろしく」
周囲は思っていた。
――すぐに負ける、と。
だが、その予想は裏切られる。
「行くぞ!」
連続するパンチ。
「おぉ……すげーな」
智は感心しつつ、すべてを余裕で回避する。
「中々やるじゃないか!」
綾先生は能力を発動した。
「正義の炎‼︎」
確かに、ステータスは上昇している。
だが――
智は、なおも余裕だった。
そして、受験終了。
結果は――引き分け。
「これで入学試験は終了とする」
「後日、結果を掲示する。
それでは解散‼︎」
⸻
――受験結果検討会議
「日本連合協会ハンターに推薦できる者は?」
「姫野桜さんは確実でしょう」
「他にも引き分けの受験者がいましたが……
大井町などは?」
「それはありません」
「なぜです?」
「……我妻 智です」
場の空気が凍りついた。
「確かに引き分けでしたが、
攻撃を避けていただけでは――」
「もし時間制限がなければ、
私は勝てなかったでしょう」
沈黙。
会議は、警戒と疑念を残したまま終了した。
――後日。
校門前に、合格者の名前が掲示される。
姫野桜、大井町――
そして、我妻智の名もあった。
「よし……合格だ」
学校入学に向け、
智は次の一歩を踏み出す。