テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。 その日は休日前夜で、どうやって過ごそうかと思っているとドアをノックする音が響き渡った。
「どうぞ。」
主が返事をすると、いつも採寸に使っているメジャーと生地のカタログを持ってフルーレが入って来た。
「お仕事お疲れ様でした、…◯◯さん。」
フルーレはメジャーと生地のカタログを抱え顔を赤くし俯きながら挨拶をした。
主はフルーレが何を持っているのかが気になり聞いてみると、前に頼んでいた下着の新調の際のサイズと生地の確認に来たのだった。
「ありがとう、フルーレ。フルーレが作ってくれるようになってから、バストの悩みも少し減ったの♪」
「それは良かったです!どのような生地がよろしいですか?以前、肌に合わないものだと肌荒れをしてしまうようだったので。
デザインも少し考えたのですが、こちらのレースとこちらの生地を組み合わせると◯◯さんの綺麗なお肌が映えると思うのですが如何ですか? 」
主はフルーレに全てを任せていたが、フルーレの気遣いに胸の高鳴りを覚えた。
「え…と、今のと同じ生地感が良いな。フルーレが言ってくれた組み合わせも素敵だしお揃いのショーツも作ってくれると嬉しい♡」
フルーレは手帳にメモをすると、主のサイズを測るため、メジャーを手に取った。
「では次は、サイズを測っていきますね。」
フルーレはバストとウエストとヒップのサイズを測っていきメモを取ると、ある事に気付いたのだった。
「…あ、…◯◯さん、申し訳ないのですが服を脱いで頂けませんか?」
主は突然の事で、鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしたが返事をし、フルーレの指示に従い服脱いでいった。
フルーレが主の着けている下着を外すと、主は少し恥ずかしくなったのか手で胸を隠しながらフルーレに問い掛けた。
「ど…どしたの?」
「あ!いえ…その、サイズが以前測った時よりも上がっているような気がしたのでつい…急に裸にさせてしまい申し訳ございません!」
フルーレは自身がした事が恥ずかしくなったのか少し俯き加減で、主の方を見た。
(ど、どうしよう…いくら付き合っているとはいえ急にこんな事されたら嫌だよね…嫌われちゃうかもしれない。)
フルーレは少し不安に駆られたが、主はそれを遮るように、胸を隠しながらフルーレに話し掛けた。
「…大丈夫だよ。だって…フルーレだから安心してこういう事頼めるんだし、そもそも私から頼んでいた事だしね!」
主は恥ずかしがりながら、フルーレに自身の胸を見せた。少し下着の跡が残っていて前中心が傷付いているように見えた。
「!…今回ちゃんと◯◯さんの肌を見られて良かったです。ここ、痛かったですよね?この下着も作ってからだいぶ経ってますし、また作り直しますね。」
フルーレは主の胸に手を当て、傷付いてしまった箇所に優しくキスをした。不意の事で主が体をピクリとさせると、フルーレはまたやってしまったといった顔で謝罪をした。
(あぁ…俺は何やってるんだよ!こんな事するはずじゃなかったのに!!)
「…フルーレは、その…私と、そういう事したいって思ったりする? 」
主の質問にフルーレは顔を赤くし俯きながらも男として否定は出来ないと思い首を縦に振ると、主はフルーレを抱き寄せた。
主の抱き締めた腕が、微かに震えているのがフルーレには伝わっていた。
(◯◯さん…震えてる?怖がらせた?)
主は緊張と勇気を振り絞るために震えていたのだが、フルーレには怖くて震えているのかと勘違いをした。
「…でも、俺は無理に◯◯さんとしたいとは思っていませんよ?俺は待ってますから◯◯さんのタイミングで、」
主はフルーレの言葉を遮り口を開いた。
「…い、良いよ。フルーレになら何されても構わないから大丈夫だよ、だから…」
主の言葉でフルーレは理性をくすぐられ、主の事を抱き締め返すと自身の唇を主の唇に重ね合わせた。
次第に主の息が続かずに口元が緩むと、フルーレは戸惑いながらも止められない欲が勝り舌を入れより深いものにしていった。
「…んっ……ハァっ…」
「っ、もう…止まれませんからね!でも優しくするのは約束しますから、安心して下さい。」
フルーレはそう言うと、ベッドの上に座って居た主を押し倒すと、主の胸を円を描くように優しく揉んでいった。
主の肌の温もりとお風呂上がりの石鹸の香りがフルーレの鼻腔をくすぐり、欲を掻き立てられていた。
(…◯◯さんの体って綺麗だな。良い香りもするし本当に止められそうにない。)
フルーレは、主の履いているショーツを脱がすと綺麗にたたみ椅子の上に置いた。
「…っ、フルーレは…脱がないの?」
主に指摘されたフルーレは恥ずかしがりながらも服を脱ぎ、再び主の体に貪りついた。
主もフルーレの剣ダコが出来た手に男らしさを感じて体が疼き、甘い声を上げる事しか出来なかった。
次第に主の秘部へとフルーレの手が伸びていきゆっくりと触れると、主は違った嬌声を上げ始めた。
「ぁ…んぅ…ハァっぁあ、」
(フルーレの…仕事でも鍛錬でも大事な指が私の中に入ってくって思ったら変に感じちゃって恥ずかしい…)
フルーレの指が主の中に1本、2本と入っていきゆっくりと中を掻き乱していった。
「っぁあ!…ハァっぁ…ハァっぁんっ…ハァ」
主の嬌声を聞きながらフルーレは自身のものを大きくさせていき、主の中に入りたそうに先端を濡らしていた。
「っ…◯◯さん、俺もう…」
「ハァっんぁ…良いよ、来て…」
2人の吐息が色気を増し、フルーレは主の中に一気に入れると主の唇に自身の唇を重ね合わせながら主の中を掻き乱していった。
「っんぅ…ふぁ…んぅぅ゙…ん゙ぅっ…」
主は息苦しさもあったが、フルーレに快楽へと強制的に誘われていった。
(っ、…◯◯さんと初めて繋がったけどこんなに気持ち良いんだ。 締め付けが良過ぎてすぐに出そうだけど…まだ繋がってたいな。)
「っんぁ…ハァっぁあ…んっぁ、」
「◯◯さん…俺、まだもっと◯◯さんが欲しいです、ダメですか…?」
主は首を横に振ると、フルーレは主の中を掻き乱しながらも主の頭を優しく撫で額にキスを落とした。
「ありがとうございます、◯◯さんの事これからもずっと大切にしたいですから、ずっと俺の側に居て下さいね。」
「っぁ…ハァっぅん、ずっと一緒だよっ…」
フルーレの動きはゆっくりなはずなのに上がっていく快感に抗えず、主は体をピクつかせ達していった。
「っ…ぁあ!っんぅっ…ハァハァっ」
主がフルーレのものをキツく締め付け続けるとフルーレも耐えられなくなり、だんだんと激しく動き始めた。
「大丈夫ですよ、ちゃん外に出しますから安心して下さい。俺、◯◯さんの事が何よりも大切なんです。」
フルーレはそう言うと、主のお腹の上にあたたかいものを吐き出した。
主の体を綺麗にすると、まだ大きくなっているものを主の中にゆっくりと入れていった。 主の額にキスを落とすと、2人は見つめ合いお互いに微笑み合い再びお互いの愛を確かめ合った。
†††
主が目を覚ますと、いつの間にか服を着て居て隣にはフルーレが可愛らしい寝顔で眠っていた。
(可愛い寝顔だな…でも、私はそれだけじゃなくて格好良いところも知ってる。フルーレの芯の強さも知っているもん♪)
主がフルーレの頭を優しく撫でると、フルーレはゆっくりと目を開けた。
「…ん、◯◯さん、おはようございます。」
「おはよう、フルーレ。」
お互い挨拶を交わすと、ベッドから降りて着替えを始めた。あらかじめフルーレが服を出してくれていたおかげで、スムーズに着替えが進んだ。
「あ、◯◯さん、寝癖が付いてるのでこちらにお掛け下さい。直しますよ?」
フルーレは主の髪にブラシをかけて梳かしていき仕上げにヘアオイルを塗り、寝癖を直していった。
「ありがとう、フルーレ。」
主は顔を洗いに行き、軽くメイクを済ませるとフルーレと一緒に食堂へ向かって行った。
ロノが作った料理は、昨日採れたての季節の野菜をたくさん使ったものだった。
「美味しそう…頂きます。」
主は美味しい、美味しいと言いながら綺麗に出された料理を食べると、ロノは照れながらも嬉しそうにしていた。
「いつも美味しいそうに食べてくれるんで作り甲斐があります。そうだ!こちらのデザートも如何ですか?」
ロノはバスティンと一緒に作った甘さ控えめのケーキを差し出し、それに合う紅茶をベリアンが淹れた。
主はケーキも美味しそうに食べながらベリアンが淹れた紅茶も飲み干し、完食した。
「ありがとう、ロノ。これって新作?」
「はい!バスティンもこれは美味いって好評だったんです。」
ロノとベリアンの会話を楽しんだ後、フルーレに部屋に連れて行ってもらい、今日は何をしようとか話し出した。
「私、フルーレがお裁縫してるところ見ていたいな。どうやって服が作られてるのか見ていたいの。…ダメかな?」
フルーレは主に微笑み、一緒に地下の執事室へと向かって行った。
fin.
次回💮🍵
コメント
1件
第13話、読み終わりました。フルーレの「待てる」って言葉と、それでもお互いに想いが溢れてしまう流れがすごく良かったです。主さんが震えながらも「フルーレになら」って委ねるシーンに、二人の信頼関係がぎゅっと詰まってて胸が熱くなりました。朝の寝癖を直す仕草とか、日常に戻った後の優しさも素敵で、余韻がふわっと残る話でした。