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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

129 - クールな彼と育む、真実の愛のカタチ -27-

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2024年11月17日

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……何か柔らかいような感触があって、「あれ?」と、目を開けた。


何が柔らかくてと、寝ぼけまなこでキョロキョロと見回した私は、ようやく気づいた驚愕の事実に、「ひゃあー!」と思わず声を上げた。


私ときたら酔った挙句に、こともあろうに矢代チーフの膝まくらで寝ていたのだ──。


「うわぁーごめんなさいー」


とっさに弾かれたように起き上がると、


「起きたのか? 別に気にしなくてもいいから」


ローソファーで、まだお酒を飲んでいた彼から笑い顔が向けられた。


「どれくらい寝ていて、私……」


今日こそはやらかさないようにと万全を期したはずなのにと、呆然と呟く。


「たいした時間じゃないから。ワインはアルコール度数も高いからな。酔いの方は覚めたか?」


「はい、膝まくらで寝ていたなんていうのを知って、一瞬で覚めました……」


彼氏と言えど仮にも上司の膝で寝落ちするなんてと、自己嫌悪を感じてすっかりしょげ返る。


「気にしないでいいと言っただろう。僕も嬉しかったしな」


「……嬉しかったんですか? ……嫌いになるとかではなくて」


落ち込み気味でちょっと信じられないような思いで、そう恐る恐る問い返すと、


「どうして嫌いになるんだ」と、告げられた。


「好きな人に甘えられたら、嬉しいだろ」


「……甘えてましたか、私ってば」


さらなる衝撃に、目を丸く見開く。それは、もはやさっきまで酔っていたことさえ、きれいさっぱりと忘れてしまう程だった──。

クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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