テラーノベル
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「なんだこれ」
マイクロチップだ。でもなんでここから…。
「仁、これってパソコンで読み込めたりする?」
「いや、ウイルスが仕込んである可能性がある。だから、危ないなぁ。」
「それは大丈夫だ。警察庁のパソコンは簡単にはウイルス感染したりしないから。」
そうか。なら…
「見てみるか。」
パソコンにチップを入れる。
そこに映し出されたのは何かの設計図だった。
「…これ、どこの設計図?えらい入り組んでるけど…」
「これは…地下?」
なんの地下施設なんだ?ってかこれがある場所って何処?
「これの解読はあっちに回す。」
「あっちってなんですか?」
「“解読班”ってのがあんだよ。ちなみに俺は前そこに配属されてた。」
「え?成田先輩って解読班だったんですか。すごい」
「なんかありがとう」
「成田、解読班に渡してきてくれ。」
「了解」
「で、聖、仁。二人とも、土日に指定した場所に行ってくれないか。」
もう、腹は括った。
「了解」
「任せてください、本部長。」
「ねぇ、彩月?あの設計図で本当に警察は助けてくれるのか?」
「あの設計図が解けないほど警察は無能じゃないはずだ。それに…聖と仁もいるようだしね。」
「それもそうか。」
結局、あの二人は刑事になっていたらしい。
さっき此処にいた刑事二人はおそらく聖と仁の上司ってとこだろう。
「っあー!絶対、鬼神の野郎に怒られる。」
「…だよな〜!ことを荒立ててしまったし…。なんで鬼神の奴に犯されなきゃいけないんだ!」
「まぁ、明日は立てないだろうな…最悪だ。」
「二人とも、此処にいたのね。」
「猫叉。鎌鼬は?」
「鬼神様に頼まれた宝石買いに行ってる。」
「宝石なんて趣味あった?」
「…知らないわ。」
ほんと、猫みたいな奴だな、この女。気分屋だ。
「鬼神様がお呼びになってる。早く行きなさい。」
繰り返される日常はとても良いとは言えない。
でも、生きていてよかったと思えるのは彩月が/樹月がいるから。
早く会いたいな、聖と仁に。
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