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とりにょん…は、世界を救う程の最高のノベルですね!!💕💕…コメントで、最高ばっかり言ってますが…そのくらい…最高です!!!!👍👍👍💕💕
続き書きます
第四章:崩れかけた境界線
その日は異様に静かだった。
ジヨンは、洗濯作業場の隅にひとり残されていた。
他の囚人たちの視線が、いつもより長く、ねっとりと彼をなぞってくる。
何かが起こる。そんな予感が、背筋を冷やしていた。
☠️「ジヨン、手ぇ止まってんぞ?」
唐突に肩を掴まれる。反射的に振り向けば、そこには見知った囚人が3人。
昼間から彼に視線を向けていた男たちだ。
☠️「お前、黙ってれば誰にでも抱かれるってウワサだぞ」
☠️「声出さなきゃバレねぇよ。な? 少しだけでいいんだって」
背後を囲まれ、逃げ道が塞がれていく。
心臓が激しく脈打つ。口を開きかけたジヨンを、別の男が無言で壁際に押しつける。
🐲「やめろッ……やめろって!」
必死に腕を振るうも、力の差は歴然だった。
そのときだった。
🐼「――何をしているんですか」
低く、しかし凍てつくような声。
スンリが、静かに現れた。
彼の目は、怒りも、焦りも、表情としては浮かんでいない。だがその沈黙には、明確な“敵意”があった。
☠️「おいおい、なんだよスンリ。邪魔すんなって、遊んでるだけだっての」
🐼「“遊び”にしては、ジヨンさんの手首に痣ができています」
☠️「……は?」
🐼「その手を、離してください。今すぐに」
数秒の沈黙。
だがその静寂を破ったのは、スンリの拳だった。
ガツッ――という音と共に、1人が床に崩れる。
スンリは構わず、もう1人の肩を掴み、冷たい声で続けた。
🐼「ジヨンさんには、僕の許可がないと触れられません。……わかりましたか?」
☠️「てめっ……っ!」
暴れかけた囚人の顎を、スンリの膝が正確に打ち抜く。
最後の1人も何も言えず、脱兎のごとく逃げていった。
静寂。
ジヨンは壁にもたれかかり、息を整えることもできずにいた。
スンリがそっと近づいてくる。
🐼「ジヨンさん、大丈夫ですか。どこか痛いところは……?」
🐲「……助けるの、遅い」
🐼「申し訳ありません。ですが……」
スンリの指先が、ジヨンの震える指をそっと握る。
🐼「間に合って、本当によかったです。あと数分遅れていたら――僕が、壊していたかもしれません。……あの人たちも、僕自身も」
🐲「……お前、なんなんだよ……」
🐼「ただの囚人です。あなたに、恋をしてるだけの」
その言葉の後、スンリはそっとジヨンの額にキスを落とした。
やさしく。敬語のまま、静かに、けれど逃げられない距離で。
🐼「震えてるジヨンさんも、美しいです。……誰にも見せたくない」
その夜、ジヨンはスンリの房で眠った。
2人だけの空間。囁き声だけが響く中で、スンリの腕に抱かれながら、ジヨンはようやく眠りについた。
そして知らずに、スンリの本当の“支配”の始まりに足を踏み入れていた。
このシュチュめっちゃ好き