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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「っ、うぇっ、゙、おぇ゙っ、… 」

カイザーが音信不通となってから1ヶ月



つわりとやらが始まり食べては吐いて、食べては吐いてを繰り返している



「かぃざ、、…んぇ゙゙っ、ぉぇ、」



流石にこのまま練習はできないので出産まで休みをもらった



ロスになることは分かってる



それでも、この子をどうしても産みたかった



例え、カイザーがいなくても





何度も連絡をしたし、電話も数えられないほどかけた



メッセージも既読はつくけれど返信はかえってこない



[カイザー?どこにいるの、]


[今何してる?]


[つわり辛いよ]



そんなことを沢山送った



今も連絡はしている



最近は日記のように送ることにした



[カイザー?ちゃんと飯食ってるか? 俺はつわり辛くて食えねーー!!笑 明日また病院行くよ!いい結果でありますように、、!! ]

今日はそう送った



最初の頃は何度も返信きてるか確認したりしてたけど今はそれもやめてただ、既読がつくかだけを確認している



コーチの元へカイザーの居場所を尋ねたりしたが何か知っているのか言葉を濁された



「……はぁぁ、っ、ごめんなぁ、…」



お腹に手を当ててそう言葉に出る



1人がこんなに辛いなんて思わなかった



今はただ不安が募るばかり



「…もうねよ、」




病院帰り、タクシーに乗りながら外をぼーっと眺める



お昼時、車が行き交う中である場所が目に入ってタクシーを止めてもらった



「…あ、降ります、!」



料金を払い、向かった場所はある遊園地



医者から薬を処方してもらい、体調がいい内に行っておきたかった場所だ



ここはカイザーと行った唯一の場所



と行っても俺が無理言ってついてきてもらったのだけど、、笑



「……あ、ここ、」



フラフラ歩いていると、観覧車の前に着いた




『カイザー!!!これ乗ろ!!』



『はー?俺はいい、』



『なんでよー!!今日ずっと見てるだけじゃん、、!!』



『ね!これだけ最後に!!』



『……これだけだぞ』




俺のゴリ押しで乗らせたんだっけ、笑



「…あ、乗ります、」




ただ1人外の景色を見ながら心臓が締めつけられる



あの時、約束したのに、



「…かいざーの、ばか、」




零れそうな涙をこらえながらてっぺんで写真を1枚撮る



「…カイザーに送ってやる、」




[カイザー!病院行ってきたぞ~。ちゃんと食べろって先生に怒られちまった笑  でも順調に育ってるってよ!嬉しいな~!!

今日は調子良かったからとあるとこに行ってきました!ここ覚えてるかー!?2人で行った場所!っても俺が無理言ってカイザーに着いてきてもらったんだけどな笑]



[……カイザー、俺、不安なんだ。1人になって、全部が孤独に感じるんだ。今日、カイザーとの思い出を巡って分かったんだよ、]



[すげー怖い、すげー不安。なぁカイザー、どこにいんだよ、俺、]



カイザーに会いたい、



そう打とうとして観覧車が終わりに近づいたことに気づいた



「…やば、だめだめ、」



最後を消しててっぺんの写真と共にそう送った





家に帰って、早めにお風呂に入って上がるとスマホに1件の通知が来ていることに気づいた



[ごめんな。世一]



送り主は、カイザーだった





…… ᴛᴏ ʙᴇ ᴄᴏɴᴛɪɴᴜᴇᴅ




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コメント

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「」→今 『』→過去の会話 []→メッセージ こうして見てください🙇‍♀️‪‪❤︎‬‪‪❤︎‬

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