アカシラ🍁🍠
地雷さん🔙
多分続く
〜〜〜〜〜
任務が終わり、本部の廊下を気まぐれに歩く。今回の任務は普段より難易度が低く、巻き戻し回数も少ない方で終わったため、歩く気力も残っている。他の隊員の様子を横目にズンズンと進む。その中に、一人、アカバの中で一番に輝き、尊敬する人。シライがいた。やはり特級巻戻士であるがために、周りから見られている。本人は慣れたようであまり気にしてなく、相棒の黒電話、クロホンと楽しそうに会話していた。
「シライさん!」
会えたことが嬉しく、駆け足で寄ると、相手も自分に気づく。
「おーアカバ。」
シライは挨拶に軽く手をあげる。 くん、アカバはシライが動く度に微かに香る匂いを嗅ぐ。クロノやレモン、ゴローなど、他の人の匂いは嗅いだことがないし、アカバは皆が美味しいというものをそうは思えない。シライだけが、周りと違かった。
それもそうだ。この世界はケーキという人間と、フォークという人間がいる。アカバは聞いたことはあるがそんなもん気にしてどうするという精神で話題にしない。そのため忘れかけていた。
シライと別れ、ちょうど昼時だったので食堂に向かう。どうせ味はしないが、腹が減っては戦ができぬと言うし、仕方なく食事をとっていた。先に席についていたクロノを見つけ、正面に座る。そのままポツポツ会話をしながら、ふと気になったことを話す。
「なぁんか、シライさんから甘い匂いがするんじゃ。」
「そうか?おれはそんな匂いには感じないけどな。」
「ノロマはいいのう。」
「なにが?」
自分もその匂いが嗅ぎたい。という気持ちは口に出さず、そっぽを向く。
「…菓子ばっか食ってるからかのう?」
「そうなんじゃないか?おじさん、甘いもの好きだし」
「…ふぅん…」
昼食を終え、クロノと別れ自分の部屋に向かう。さっきまであまり感じていなかった疲れが部屋に入った途端にドッと感じる。風呂に入らなければ行けないが、先に寝てしまおうとベッドに体をあずける。ボフッという音と共にアカバの体はベッドに沈む。クロノとの会話。シライの匂いについて、ぼんやりと考える。
「次会ったら、シライさんに聞いてみるかのう…」
コメント
2件
あっ好きです!!!!!(唐突)