放課後、生徒会室に集まった、私立夜烏学園の生徒会役員。
レティナ「全員、集まったわね。」
ヴィル「えぇ、9人全員いるわよ。会長」
水色のサイドポニーテールを揺らして、会長であるレティナが、その椅子に座った。
トレイ「レティナ。髪飾りの赤いリボンが取れかかってる」
レティナ「本当?直してくれる?」
トレイ「もちろん。」
レオナ「んで?今日は何の話をするんだ?」
レティナ「今日は特に何も無いよ。みんなで帰ろってだけ。」
ルーク「確かに、私達はシェアハウスしているからね!」
リリア「文脈が読めんのう。」
マレウス「単に甘えたいだけではないのか?」
レティナ「うっ…ソウデス……」
ケイト「レティナちゃんは甘えたなところがあるからね♪」
レティナ「はぁ…ほら、早く帰るよ。」
イデア「推しキャラのイベ走らないと……」
リュックやら、スクールバッグやらを持って、次々に退室していく。
レティナ「詳しい事は、拠点で着替え終わったら。」
8人「了解」
拠点(家)へと帰り。彼女達はブレザーの制服から、マフィアの際に来ている服に着替えた。黒のネクタイに、それぞれのカラーのワイシャツ。黒のベストとスラックス(レティナはミニプリーツスカート)。そしてボスであるレティナは、ファーのついたモッズコートを着て部屋から出てくる。
(ちなみにワイシャツの色)
レティナ→赤
トレイ→緑
ケイト→橙
レオナ→黄
ヴィル→紫
ルーク→藤色
イデア→青
マレウス→深緑
リリア→黄緑
レティナ「私達が、東日本を牛耳るマフィアだと知ったら、学園長はどんな反応をするのかしら。」
ケイト「構成員わずか9人の秘匿組織「NRC」…」
トレイ「警察も、今や俺達の味方だしな?」
マレウス「金を突きつければ、どうってことなかったな。」
リリア「さて、レティナ。今回の話とはなんじゃ?」
レティナ「あー、そうだった。レオナ、ヴィル。今回のヤクの売上は?」
ヴィル「上々よ。」
レオナ「サツも動かえねぇしなァ。密売なんてもんじゃないぜ?」
ルーク「私達お手製の、とっても合法的な薬だからね。」
イデア「ま、合法的な事には変わりませんなwww」
レティナ「それでイデア。西日本の状況は?」
イデア「やっぱりあの組織が牛耳ってる。」
イデア「セキュリティが固すぎて中央サーバーにも入れない。」
レティナ「やはりあの組織…接触したことは無いが恐ろしいね。」
ケイト「んね、あの組織って?」
マレウス「前にレティナが説明していただろう。」
リリア「西日本…特に関西を牛耳る我らと同じ秘匿組織」
トレイ「あ、「wrwrd」か。」
レティナ「うん…構成員はこちらより多い14名。一人一人の個性が強く、また総統、グルッペン・フューラーへの忠誠心が異常に高い。という情報しかこちらは持ってない……」
ケイト「オレくんが潜入しようとしても、絶対ガード硬いし…何よりバレる。」
レティナ「そこでだよ。」
ルーク「そういえば……西日本のマフィア主催で、パーティーが行われるんだったね。」
レティナ「私の代わりに言ってくれてありがとう。ルーク」
レティナ「このパーティーに参加すれば、なにか情報を得られるかもしれない。」
そう言って、レティナは自分の部屋から、2枚のチケットを持ってきた。
レティナ「丁度招待状がウチにも届いてる。参加するのは私とトレイでいいよね?」
ヴィル「構わないわ。アタシ達のリーダー達だもの。」
レオナ「あァ、そうだな。」
トレイ「イデアは、なにか情報を掴めしだい報告を頼む。」
イデア「言われなくてもやるよ。大丈夫……」
ルーク「それで、そのパーティーは確か……」
マレウス「今週末……あと3日だな。」
ヴィル「コーディネートは任せてちょうだい。」
ケイト「心強いね〜☆」
リリア「2人がそのパーティーに潜入し、なにか情報が得られればいいのじゃが」
レティナ「そうだね。なるべく頑張ってみるよ。」
トレイ「じゃあ、今回の会合は終わりだ。各自、任務、訓練を頼む。」
ヴィル「レオナ、次のあの薬の売上の件なんだけど……」
レオナ「アレか……上手くいくと思うぜ?」
ルーク「私は弓矢の訓練でもしようかな。」
リリア「ならば、わしと一緒にやってくれんか?同じ遠距離班同士、何か得られるものがあるかもしれん。」
イデア「拙者は、wrwrdについてもう一度探ってみますか…」
マレウス「手伝おう。」
ケイト「あ、オレも見る見る!」
皆が散り散りに、それぞれの場所へと向かう。
残ったのは、レティナとトレイ。
レティナ「トレイ」
トレイ「なんだ?」
レティナ「……なんでもない。」
レティナ「頑張ろうね。パーティー」
トレイ「…ああ。」
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