テラーノベル
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前の続きです!
昨夜の凄惨な現場から、数時間が経過した。テレビ局の広いスタジオ。
Snow Manの冠番組の収録を前に、メンバーは次々と楽屋へ集まってくる。
いつもと変わらない賑やかな楽屋のはずだった。
だが、隅に座る目黒は、真夏だというのに長袖の衣装をきっちりと着込み、何かに怯えるように視線を落としている。
その隣で、康二と佐久間が守るように寄り添い、阿部だけは少し離れた場所で、優等生の顔をして新聞を読んでいた。
そこへ、最後に岩本が楽屋に入ってきた。
「……おはよう」岩本の低い声が響いた瞬間、目黒の肩がビクッと跳ねた。
岩本はその反応を見逃さなかった。目黒に歩み寄り、その顔を覗き込もうとする。
「蓮、顔色悪いな。……どっか悪いのか?」「……い、いえ。大丈夫です。ちょっと寝不足なだけで……っ」
目黒が顔を背けようとした、その時。
襟元から、隠しきれなかった不自然なほど濃い紫色の痕が、岩本の目に飛び込んできた。
岩本の瞳が、一瞬で凍りついた。彼は迷わず目黒の手首を掴み、楽屋のさらに奥、人目の付かない更衣スペースへと強引に引きずり込んだ。「照待って!」
「照にぃ、落ち着いて!」
康二と佐久間の制止を振り切り、岩本は目黒を壁に押し付けた。
「……これ、何だ」
岩本の指が、目黒の首筋の痕を乱暴になぞる。「……っ、痛い……いわもとくん、離して……」
「離さない。……俺が昨日、撮影で遅くなるって言ったからか? ……誰にやられた」
岩本の全身から、触れれば切れるような殺気が溢れ出す。
目黒は震える唇で何も答えられずにいたが、カーテンを撥ね除けて入ってきた阿部が、勝ち誇ったような笑みで口を開いた。
「照。そんなに蓮を責めないでよ。……昨夜、蓮が俺を求めたんだ。君がいなくて寂しかったみたいでさ」
その瞬間、岩本の拳が、阿部のすぐ横の壁を凄まじい音で殴りつけた。
「阿部……お前、俺の蓮に何した……!」「何って、愛してあげたんだよ。君が知らない蓮の声を、一晩中ね」
阿部は怯むどころか、岩本を挑発するように一歩踏み出した。
「照は力で縛り付けるけど、俺は心と快楽で縛る。……どっちが蓮を幸せにできるか、試してみる?」
岩本は阿部の胸ぐらを掴み上げ、今にも殴り飛ばさんばかりの形相で睨みつける。
「二度と、蓮に触れるな。……次やったら、メンバーだろうが容赦しねぇぞ」
「……やってみればいい。蓮がどっちを選ぶか、楽しみだね」
恋人である岩本、執着する阿部、そしてその間でボロボロに泣き崩れる目黒。
楽屋の中は、昨日以上の地獄のような沈黙と殺意に支配された。
番組収録のチャイムが鳴る。カメラの前では「仲の良いグループ」を演じなければならない彼らの、狂った歯車が、音を立てて回り始めた。
コメント
2件
仲間割れ……? めっちゃ不安なんだけど😭SnowManは、みんな仲良くしててよ(´;ω;`) 続きが楽しみです🎶
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