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最近投稿サボっててすいません😭
今回も呼び方とか話がおかしいとこがあるかもです
阿部と照の間に火花が散る中、めめはただ俯いて震えている。そんな彼を放っておけず、康二は無理やりめめを連れ出す。楽屋の裏で、康二はたまたま照が電話で放った言葉を聞いてしまう。
「あいつ、阿部に抱かれたんだって?……別にいいよ、道具なんて代わりはいくらでもいるし。ただ、俺のモノに勝手に傷つけられたのがムカつくだけ」
照の口から出た「道具」「代わりはいくらでもいる」という言葉が、康二の耳に突き刺さる。めめを愛おしく思う康二にとって、それは何よりも許せない冒涜だった。
康二は物陰で拳を握りしめ、溢れそうになる涙を堪える。
(めめは、あんなに一生懸命、照にぃのこと想ってるのに……!)
電話を終えて冷たい顔で去っていく照を見送った後、康二は震える足でめめの元へ向かった。楽屋の隅で小さくなっているめめに、康二は努めて明るい、でもどこか必死な声で話しかける。
「めめ、帰ろ。今日は俺んち泊まり。……な?」
めめは虚ろな目で康二を見上げる。
その首筋には、照が「上書き」した生々しい痕が残っている。
拒む気力さえないめめを連れて、康二は逃げるようにその場を去った。
シャワーを浴びて、康二の服を借りためめは、ソファで小さく丸まっている。
「……康二、ごめん。俺、最低だよね。阿部ちゃんにあんなことされて……照くんにも、怒られちゃった」
自分を責めることしかできないめめに、康二の理性が限界を迎える。
康二はめめの肩を掴み、視線を無理やり合わせた。
「めめ、もうやめてや。自分を悪く言うの。……あのさ、聞いてもうた。照にぃが、めめのことどう思ってるか」
めめの身体がびくん、と跳ねる。
「照くんにとって、めめは……っ」
言いかけて、康二は言葉を飲み込む。
真実を伝えることは、めめを深く傷つける。でも、伝えないと彼は一生あの地獄から抜け出せない。
康二はめめを強く抱きしめた。
「めめ。あいつのところに戻ったらあかん。……俺なら、めめを壊したりせえへん。大切に、大切にする。だから……」
康二の腕の中で、めめが初めて声をあげて泣き出した。
その涙を拭いながら、康二の心には
「もう二度と照にぃには返さない」
という静かで暗い決意が宿る。
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