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💉達の話を聞くため新宿に来たはいいのだが…
『や、やぁ🍭くん、偶然ですね』
『あ、いや偶然ではないと思うよセンセー』
たまたま鉢合わせてとてもとても!
そもそも偶然ではない、そして会いに来た事実は隠せない、なんなら新宿まで来て偶然ということは無いだろう。飽きても最低限のことは渋谷でも遊べる。だから新宿にわざわざ来ることはあまりないと思う。
それに💉には連絡だってしてあるはずだ。それなのに偶然とは無理がありすぎる。
『……家に来るかい?』
『は、はい🍭もそれでいいですよね?』
『うん……ちょっと🎲腕かしてね』
『は?』
〜移動中〜
『おい!🍭!歩きにきぃって!』
『無理無理無理……だってあのジジイがいるんだよ?!』
『相変わらず呼び方は変わりませんねぇ』
『しょーがないじゃん!改善しようにも直らなっ……忘れて』
『え?改善しようとしてくれてるのかい?』
『忘れろっ!!』
〜到着〜
と、まぁ最悪な事態に陥ったが別に今ではどうでも良くなった。それより大事なことはあの子のことだからだ。
『あ、今お茶淹れるね』
『……』
お茶淹れる、やおやつがある、などで誤魔化されて話すタイミングを逃しつつあるが頑張って言おう。言わなきゃ変わらないのだから、ここが終わったら👑のメンバー達への聞き込みなんだ。それを考えると今は何も怖くない、👑メンバーへの聞き込みの方が怖い。
『あ、ほらずっと昔かな?🍭くんの方がお茶を淹れてくれた時があったよね』
『そんなのとっくに忘れた。それよりのらりくらり躱すより言えること言ってよ』
『えっと、それは』
『そうです。小生たちが来た意味は連絡通り、あの方のことを知るためです』
まだ言えにくそうにする💉は俯いてこちらを見てこない、言うことで俺が傷つくのではないかとまだ心配しているのだろう。もしコレでまたなにも教えてくれないのなら期待外れもいいところだ。
『教えてよ……💉』
『教えろよ』
『教えて貰わないとこちらも困ります』
『……傷つけることはできないんです。』
まだ言うのだろうか?俺はもう大丈夫だ。ここまで体調も回復した。逆にこの本気さが分からないのだろうか?
『私は偽善者なんです。彼女も傷つけ、無責任な言葉を言い……』
『お前さ、人のこと救っといてそれはないんじゃない?』
『……はい?』
確かに俺はこいつのことが嫌いだ。でも俺は暗いやつだって嫌いだ。それが合わさるとか最悪でしかない。
『勝手にそんなこと言ってさ?周りから見てヒーローなら偽善者とか関係なくヒーローなんだっつーの』
『ここまでボクを生かせておいて?お前のホントそーいうとこムカつく、無駄に考えすぎなんだよ』
『え、え?』
『🍭くんにそんなこと言われる日が来ると思っていませんでした』
💉が少し心の底から笑った気がした。何を考えているのか全く想像がつかないが、人のこと救っといて自分でまだ承認欲求満たしたいのかよ…って感じだった。
アイツは衢にあんなことした俺にもっと怒っていいとも思える。でも優しい……そこまできたら元殺し屋であろうと偽善者ではないと思ってあんなに恥ずかしい言葉を放ってしまった……