こんばんは!
注意事項
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。
それでは楽しんでいってください!
叶さん視点。
「指切りしよっ✨️」
『良いよ!じゃあまたね。』
「うん!!」
ベットの上で目が覚める。いたはずの公園は無かった。 僕はいつも夢を見る。小さい時の幸せな夢で初恋のあの子と遊んでいる。もう名前も思い出せない。でも可愛い笑顔がずっと頭に残ってて忘れられない。僕が引っ越しちゃったから今はとこにいるのかも分からないけど。僕はまだあの子の事が大好きだ。またねと約束した指切りをした小指を見つめる。また会えるように。
『好きだよ………ねぇ君はどこに居るの?』
止まっているんだよ。僕の時間はあの時から。君の笑顔に目を奪われた日から。君が居ないと進まないんだ。僕の時間は、永遠に。
『はぁ。』
ため息をついて荷物を持つ。今日は10年ぶりに地元に帰る。電車に乗って1人で行く。あの子を探しに行くんだ。なんだか会える気がする。約束したから10年前の今日にまた公園で会おうって。かすかな期待で胸を弾ませて家を出た。
葛葉さん視点。
風に吹かれてブランコをこぐ。俺は小さい頃からブランコが大好きだ。すごく楽しいしこのままどこにでも飛んでいける気がするから。10年前の今日、俺は仲良しだった友達と約束をした。またここで会おうと。覚えてないかも知れないけど俺にとっては大切な思い出で破ることは出来なかった。あの綺麗なミルクティー色の髪を見たい。優しい瞳で見つめてほしい。名前は確か叶だと思う。うろ覚えだから違うかも知れない。でも俺は叶の儚い笑顔が頭に焼き付いて離れなかった。一目みれば気付けるし見つけ出せる自信があった。誰も来ない公園を見て悲しくなる。もう半日はここにいる。それでも待つんだ。これが最初で最後のチャンスだから。
「早く会いに来てよ……。待ってるから。 」
叶さん視点。
電車から降りて辺りを見回す。町並みが何一つ変わってなくて安心する。5才までしか居なかったけど僕の大事な地元だ。覚えてる道を歩く。この木もこの家も覚えてる。公園はもうすぐだ。生暖かい風を全身に受けて走り出す。早く会いたい、その一心で。
『あっ。』
公園に着くとブランコから飛び降りている人が目に入った。目も口も鼻も全部が懐かしくて喜びで脳が痺れる。綺麗な顔と華奢な体には大きな羽が見えるような気がした。スローモーションのようにゆっくりと確かに目が合う。赤いチューリップの用な瞳に吸い込まれて思い出が蘇る。
そうだった、この子の名前は
『葛葉っ!!』
葛葉が驚いたように目を見開いている。そんな事は気にせず思いっきり胸に葛葉を閉じ込めた。
葛葉さん視点。
いきなりの事で何か一瞬分からなかった。でも優しく香る匂いが声が俺の大好きな叶と同じで涙がこぼれ落ちる。約束を覚えてるのは俺だけだと思ってた。良かった、会えたんだ。
「叶、叶なの?本当に?」
『そうだよ葛葉。久しぶりだね。』
控えめに抱きしめ返すとそれが伝わったのかさらに強く抱きしめられた。俺のほうが背が高いのにすっぽり包まれて安心する。
『ふふっ。泣かなくて良いのに?』
「うるせぇ!お前も泣いてるくせに。」
『嬉しいんだよ、ずっと会いたかったから。僕はずっと葛葉が好きだったんだからさ。』
「俺も好きだった、、。」
指で優しく涙を拭かれる。指切りをした時とは比べ物にならないくらいに大きくなった手にびっくりした。当たり前か10年たったんだら。
『僕らは一途だね笑。』
「うん笑、引くほどな。」
2人でベンチに移動して話をする。この10年の事を全て。楽しかったこと悲しかったことを端から端まで。気づけばもう暗くなっていて帰らなきゃいけない時間だ。
『帰るね?』
名残惜しそうにたった叶の裾をひっぱる。
「指切りしよ!今度は俺から叶に会いに行くから。約束しとこうよ。」
叶は俺の好きな儚い笑顔で頷いた。
『良いよ、じゃあまたね。』
「また10年後に。」
『それは寂しいなぁ…1週間後にしよ?』
「ふふっ、短いねぇ笑。」
『また1週間後にね?指切りげんまん。』
「嘘ついたら針千本飲ます〜。」
『指切ったっ♪』
「またな、叶。」
『またね、葛葉。』
歩いて行く叶の後ろ姿を眺める。大丈夫、また会いにいける。おまじないをしたから。
「お前がその声で呼べば何処へでも……」
俺達の再開は静かな夜に溶けていった。
はい。
ここまで読んでくれてありがとうございます
リクエストを頑張ったけどどうかな?イメージと違ったら教えてください。リベンジします。あとこれでリクエストが終わったのでまたリクエストを待ってます。ふわくずは今週中2出します。
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
5件
/ リクエスト答えてくれてありがとう 最高すぎる👍 まじでてぇてぇ